この記事では、アロマの基礎知識を測る「アロマテラピー検定(1級・2級)」の概要から、プロとして活動するための「アロマテラピーアドバイザー」資格取得の手順までを完全網羅して解説します。趣味で楽しみたい方から、認定資格を仕事に活かしたい方まで、AEAJが主催する検定と資格の全体像、そして具体的な使い道がわかります。
目次
アロマテラピー検定は、公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)が主催する検定試験で、精油(エッセンシャルオイル)に関する正しい知識と安全な活用方法を身につけることを目的としています。初心者や趣味で楽しむ方から、専門家を目指す方まで幅広く対象としており、レベルに合わせて2級と1級が用意されています。
2級は、自分や家族と日常生活でアロマテラピーを安全に楽しむための基礎知識を学ぶ入門試験です。
アロマテラピーの基本、安全性、実践方法などに加え、スイートオレンジ、ラベンダー、ペパーミントなど主要な11種類の精油のプロフィールが出題されます。(55問の選択式・合格基準80%以上)
1級は、2級の内容をさらに深め、アロマテラピーのメカニズムや健康管理への応用など、専門的な知識を養うための試験です。仕事に活かしたい方や、プロフェッショナルな認定資格(アロマテラピーアドバイザー等)の取得を目指す方は、1級の合格が必須条件となります。
歴史、法律、心と身体のメカニズムのほか、イランイラン、クラリセージなどを含めた合計30種類の精油の詳細な特徴や作用が出題されます。(70問の選択式・合格基準80%以上)
アロマテラピー検定は、2026年度より実施時期が変更となりました。従来の5月・11月から「7月・1月」開催へ移行しています。また、試験形式にも重要な変更があります。
参考として、2026年度に実施された試験の内容を以下にまとめます。
試験日:2026年7月5日(日)
2級:10:45〜(試験時間30分) / 1級:14:00〜(試験時間35分)
申し込み期間:2026年4月24日(金)~6月2日(火)
受験料:各級 6,600円(税込) / 併願(2級・1級):13,200円(税込)
受験条件:年齢や経験の制限はなく、どなたでもいきなり1級から受験可能です。
試験は自宅のパソコンやスマートフォンから受験するインターネット試験(選択解答方式)です。
※第52回(2025年5月)試験より、不正防止の観点から「香りをかいで答える問題(香りテスト)」および「香り資材の事前送付」は廃止となりました。精油のプロフィール問題は、香り資材を用いない形式で出題されます。
次回の試験情報についてはAEAJ公式ページをご確認ください。
アロマテラピー検定に合格するためには、効果的な学習方法と適切な教材の選択が重要です。以下では、独学のコツ、公式テキストと参考書、そして講座やセミナーの活用方法について詳しく説明します。
独学で試験に挑む場合、計画的な学習とモチベーションの維持が鍵となります。
詳細は、関連記事「独学でアロマ資格を取得する方法」でまとめています。
試験日から逆算して、毎日の学習時間と内容をスケジュール化しましょう。無理のない計画を立てることで、継続的な学習が可能になります。
過去問を解くことで、出題傾向や問題形式に慣れることができます。間違えた問題は理解が不十分な部分と捉え、重点的に復習しましょう。
学習内容を自分なりに整理し、オリジナルのノートを作成することで、記憶の定着が促進されます。図や表を用いて視覚的にまとめると効果的です。
試験での香りテストは廃止されましたが、精油のプロフィールを理解するために、実際の香りを嗅ぎながら学ぶことは非常に有効です。五感を使って理解を深めることで、記憶に残りやすくなります。また、簡単なクラフト作りなどを通じて、実用的な知識も身につけましょう。
正確な知識を習得するためには、信頼できる教材の使用が不可欠です。
公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)が発行する「アロマテラピー検定公式テキスト」は、試験範囲を網羅しています。2級と1級それぞれに対応したテキストがあるため、自分の受験級に合わせて購入しましょう。(※現在は「2020年6月改訂版」が最新の公式テキストです)
精油の特徴や作用を詳しく解説した書籍を活用すると、理解が深まります。写真やイラストが豊富なものを選ぶと、視覚的に覚えやすくなります。
出題傾向を把握するために、市販の問題集や過去問集を活用しましょう。解答解説が詳しいものを選ぶと、間違えた問題の理解が進みます。
独学に不安がある場合や、より専門的な知識を深めたい場合は、講座やセミナーの受講がおすすめです。
AEAJが認定するスクールでは、経験豊富な講師から直接指導を受けることができます。実習を含むカリキュラムで、実践的なスキルも習得できます。
時間や場所にとらわれず学習したい方には、オンライン講座が便利です。録画された講義を繰り返し視聴できるため、理解度に合わせて学習を進められます。
特定のテーマに焦点を当てたセミナーやワークショップに参加することで、最新の情報や専門的なノウハウを得ることができます。また、同じ目標を持つ仲間との交流もモチベーション維持に役立ちます。
※試験における「香りテスト」は廃止されましたが、アロマテラピーの実践において香りの判別能力は重要です。スクール等では引き続き香りの体験学習が行われています。
アロマテラピー検定1級に合格した方は、プロフェッショナルとしての第一歩である認定資格「アロマテラピーアドバイザー」を取得する条件を満たします。
この資格は、精油の安全な使い方や関連法規を正しく理解し、第三者へ安全にアドバイスできる専門家であることを証明するものです。
アドバイザー資格を取得するには、以下の手順を踏む必要があります。
1. アロマテラピー検定1級に合格する
すべての基礎となるため、まずは検定1級に合格しましょう。
2. AEAJ(日本アロマ環境協会)に入会する
資格の認定を受けるため、AEAJの会員になる必要があります。入会により、最新情報が掲載された機関誌が届くなどの特典もあります。
3. アロマテラピーアドバイザー認定講習会を受講する
精油の安全性や薬機法などの関連法規を学ぶ、3時間程度の講習会です。AEAJ認定スクールまたはオンラインで受講可能で、受講料の目安は5,000円台(税込5,236円〜)です。この講習を修了し登録手続きを行うことで、正式に資格が認定されます。
アロマテラピーを用いた活動そのものは、実は資格がなくても行うことが可能です。しかし、アロマテラピーアドバイザー資格を取得することで、薬機法などの関連法規を遵守した安全な提案ができるようになります。これにより、お客様や取引先からの信頼度が格段に上がり、以下のような場面でプロとして安心して活動できるようになります。
精油やアロマグッズを販売する店舗で、お客様の悩み(睡眠不足、ストレスなど)や好みに合わせた精油の提案ができます。専門知識に基づいた接客は、顧客からの信頼に直結します。
手作り石鹸、ルームスプレー、バスソルトなどの「アロマクラフト作り」を教えるワークショップを主催できます。地域のイベントやカフェ、オンラインなどで、アロマの楽しさを直接伝えることができます。
エステティシャンやセラピストの方が資格を取得することで、施術に使うオイルのブレンドを提案したり、お客様へのコンサルティング力を高めたりと、既存のサービスの質を向上させることができます。
高齢者施設でのリラクゼーションケアや、企業でのストレスマネジメント(職場環境の改善)など、癒しを必要とする現場へのアロマ導入提案が可能になります。
AEAJをはじめ、各協会では目的に合わせた様々な認定資格が用意されています。アドバイザー資格取得後、さらに専門性を高めたい方は以下のような資格へのステップアップも可能です。
・アロマテラピーインストラクター:アロマテラピーの専門的な知識を教育・指導するプロフェッショナル。
・アロマセラピスト:精油を用いた全身のトリートメント(施術)を提供する専門家。
・アロマブレンドデザイナー:目的に合わせたオリジナルの香りを創作するスペシャリスト。
・アロマハンドセラピスト:安全なハンドトリートメント技術で癒やしを提供する資格。
・環境カオリスタ検定:植物や環境への関心を深め、エコなライフスタイルを提案する検定。
「アロマテラピー検定(1級・2級)」に合格した履歴そのものに有効期限はなく、生涯有効です。ただし、1級合格を条件として取得できる「アロマテラピーアドバイザー」などのAEAJ認定資格を維持し、活動を継続するためには、AEAJの会員であることを維持する(年会費の支払い等)必要があります。
はい、可能です。アロマテラピー検定には受験制限がないため、2級を受けずに最初から1級を受験する方が多くいらっしゃいます。もちろん、1級と2級を同日に併願受験することも可能です。
年に2回実施されているため、何度でも再受験が可能です。再受験の際には再度受験料が必要となります。
はい。2025年5月(第52回)試験より、不正防止の観点から香りテスト(香りを嗅いで答える問題)および、香り資材の事前送付は完全に廃止されました。精油のプロフィールに関する問題は知識のみを問う形式で出題されます。ただし、アロマを実践する上で香りの判別能力は非常に重要ですので、学習時には実際に精油をご自身で用意し、香りを確かめながら勉強することをおすすめします。
はい、スマートフォンやタブレット、パソコンを使ってご自宅から受験可能です。事前にインターネット上の動作確認期間が設けられるため、お使いの端末や通信回線で問題なく受験できるか確認しておくと安心です。なお、カフェや公園などの公共スペースでの受験は禁止されており、個室での受験が推奨されています。
検定1級の受験料(6,600円)のほか、1級合格後にアドバイザーとして正式に登録するためには、AEAJ入会金(10,000円)、初年度年会費(12,000円)、アドバイザー認定講習会の受講料(約5,236円〜)、資格登録認定料(10,450円)が必要となります。
これらをすべて合わせると、総額でおおむね4万4千円〜4万5千円程度(テキスト代や精油代を除く)がかかります。資格維持のランニングコストなどを抑えたい方は、ページ下部で紹介している「IBCA認定アロマテラピー通信講座」もあわせてご検討ください。
日本ではアロマテラピーに関する国家資格はないため、無資格でも関連する仕事に就くこと自体は可能です。しかし、精油の販売やトリートメントをサービスとして提供する際には、薬機法などの法律知識や安全性の担保が必須となります。就職・転職や独立開業を考えるなら、確かな知識を証明できる認定資格(アドバイザー等)を取得しておくことが圧倒的に有利であり、お客様や取引先からの信頼獲得に直結します。
アロマテラピー資格、アロママッサージ資格の全体像は以下のページをご覧ください。
▶ アロマテラピー資格おすすめ比較!費用・期間、選び方を講師が解説
▶ アロママッサージに資格は必要?現場で求められる技術習得の手順
ここまでAEAJのアロマテラピー検定と資格について解説してきましたが、「試験が年2回しかなくて待てない」「アドバイザー資格の維持にかかる年会費などのコストが気になる」という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方におすすめなのが、日本アロママイスタースクール(JAM)が提供するIBCA認定「アロマテラピー 通信講座(WEB版)」です。
1. いつでも好きなタイミングで受験可能
試験日が決められておらず、学習が終わったタイミングでオンライン試験を受けられるため、自分のペースでスピード取得が可能です。
2. 万が一不合格でも「再受験無料」
試験はテキストを見ながら受験可能で、もし不合格になってしまっても追加費用なしで何度でも再挑戦できます。
3. 資格取得後の「更新料・年会費が一切不要」
AEAJのように資格を維持するための年会費がかかりません。一度資格を取得すれば、生涯追加コストなしで活動できます。
4. 専門性の高いカリキュラム(30種類の精油を網羅)
学習内容はAEAJ1級レベルに見劣りせず、主要30種類の精油プロフィールや、アロマの基礎理論から安全性まで、WEB動画とテキストでしっかりと深く学べます。
「費用を抑えて、早く実用的なアロマの資格を手に入れたい」という方は、ぜひIBCA認定「アロマテラピー 通信講座(WEB版)」をご検討ください。
ビューティー関連専門学校を卒業後、大手エステティック会社で7年間勤務。
その後、当社直営サロン「Bodysh」で2年間施術経験を積み、平成30年より当スクール講師として活動しています。
現場経験と教育の両方に精通し、これまで多くのセラピストを育成してきました。