整体師に資格は必要？民間資格と国家資格の違い・費用も解説

整体師に資格は必要？

民間資格が必要な理由

整体は医業類似行為であり、整体師の資格は国家資格制度の対象外です。そのため、法律上は資格がなくても整体師として活動できます。
▶ 整体の法的な位置付けと注意点（医業類似行為）
しかし、実際は専門知識や技術力の証明のため、多くの整体師が民間資格を取得して活動しています。
資格は顧客に信頼感や安心感を与えることができるため、競争が激しい整体業界で成功するための強力な武器となるのです。

民間資格を取得するメリット

専門知識と技術力の証明になる

整体師資格を取得することで、解剖学や生理学などの基本的な知識をしっかりと学び、適切な施術ができる技術を証明できます。整体の施術は体に直接働きかけるため、施術の安全性と効果が非常に重要です。資格を持つことで信頼性を示し、顧客に安心して施術を受けてもらうことができます。

キャリアアップや年収向上につながる

整体サロンや治療院での就職時には、資格が一つの基準となり、資格を持っていることが採用の条件となる場合もあります。また、顧客のニーズに応える技術を提供できるため、施術の単価を上げることができ、結果的に年収向上に寄与します。

独立開業の際に有利

独立開業する場合には、資格を取得していることで信頼性をアピールでき、集客にも役立ちます。
特に、整体師としての経験を積んでから上級資格を取得すると、独立後のビジネス展開に役立つマーケティングや経営の知識も学べるため、スムーズな開業が可能となります。

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国内で取得できる整体師資格と費用相場

整体師資格の費用相場

各民間団体が独自の整体師資格を提供しており、それぞれ費用や認定基準・学習カリキュラムが異なります。
通学の費用は相場例として数十万円〜100万円前後が目安です。
（スクール／地域／履修内容（総時間数・実技スクーリング・設備実習・教材費・検定料 など）によって上下します）
通信や短期集中型の講座なら、10万円未満〜十数万円のプランもあります。

国内で取得できる整体師資格一覧

ここからは、国内で取得できる代表的な整体師資格を紹介します。

日本セラピスト認定協会 整体セラピスト検定

日本セラピスト認定協会が提供する整体セラピスト検定は、整体の基礎知識や技術を証明する資格です。全国約100の整体スクールで学ぶことができ、整体師としての技術をしっかりと習得することが可能です。資格取得後は、サロンやリラクゼーション施設での就職や独立を目指せます。

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▶ 日本セラピスト認定協会 公式ホームページはこちら

国際ホリスティックセラピー協会（IHTA）

国際ホリスティックセラピー協会（IHTA）は、整体師のほか、リラクゼーションセラピストやボディトリートメントの資格を提供している団体です。IHTA認定資格は、整体の基礎から応用技術までを学ぶことができ、修了後は国内外での活躍が期待されます。また、資格取得後のサポートも充実しており、セミナーや講座が定期的に開催されています。

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日本能力開発推進協会（JADP）

日本能力開発推進協会（JADP）は、幅広い分野での資格認定を行っている団体で、整体セラピスト資格も提供しています。JADPの資格取得プログラムでは、解剖学や生理学などの基礎知識から、実技に至るまで体系的に学ぶことができます。通信教育を利用して学習できるため、働きながらでも資格取得が可能です。資格取得後は、サロンや治療院での就職に有利です。

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▶ 日本能力開発推進協会（JADP）　公式ホームページはこちら

東日本療術師協会

東日本療術師協会は、療術師や整体師の育成と普及を目的とした団体で、健康促進を目指すための技術や知識を提供しています。この協会の資格プログラムは、整体を基礎にした技術だけでなく、療術師としてのケアや健康管理の知識を学べる点が特徴です。特に、介護や高齢者ケアに関連する技術を提供しており、現代の高齢化社会に対応した内容が含まれています。

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日本推拿協会

日本推拿協会は、推拿（すいな）という中国に由来する伝統的な手技療法を普及させる団体です。推拿は、鍼灸や漢方と並ぶ三大療法の一つであり、筋肉や骨格の歪みを矯正し、体全体のバランスを整える施術法です。薬や器具を使用せずに手技のみで施術を行うため、安全性が高く、現代の強揉みによる施術よりも負担を少なくすることが特徴です。協会は、推拿技術の普及を目的に、技術講習会やイベントを定期的に開催しています。

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日本健康整体普及連盟

日本健康整体普及連盟は、整体技術の向上と普及を目指している団体です。連盟が提供するプログラムでは、基礎から応用までの整体技術を体系的に学ぶことができ、修了後にはサロンや治療院での勤務、さらには独立開業も視野に入れることが可能です。

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全国整体療法協同組合

全国整体療法協同組合は、2001年厚生労働省により中小企業等協同組合法に基づき認可された、全国を地区とする唯一の整体療法事業者の事業協同組合です。この組合は、整体療法に携わる事業者の権利保護や技術向上に取り組んでおり、組合員向けに技術研修や保険制度などのサポートを提供しています。特に、施術者の技術力を高めるための教育プログラムが充実しており、組合に所属することで整体師としての信頼性を高めることができます。
認定資格:「整体師」および「整体フットセラピスト」。
認定条件: 全国整体療法協同組合の会員校を卒業し、組合から認定を受けること。
会員校についての詳細は公式サイトから直接問い合わせで確認できます。

出典：全国整体療法協同組合

日本リラクゼーション業協会

日本リラクゼーション業協会は、リラクゼーションセラピスト向けに資格認定制度を提供しており、施術者の技術や知識の向上を目指しています。協会が認定する資格試験では、1級と2級の試験があり、リラクゼーションの基礎から応用まで学び、全国のテストセンターで受験することが可能です。

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日本手技療法セラピスト検定協会（MTAA）

日本手技療法セラピスト検定協会（MTAA）は、整体やリフレクソロジー、カイロプラクティックなど、多岐にわたる手技療法を提供する施術者の技術向上を目的とした団体です。協会の認定資格を取得することで、手技療法の専門家としての信頼性を高め、さまざまなサロンや治療院で活躍することが可能です。また、定期的に技術向上のためのセミナーや勉強会も実施しています。

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日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)

日本メディカル心理セラピー協会は、心理セラピーやカウンセリングに関連する資格を提供していますが、整体に関連するコースもあります。心身の健康をケアするために、メンタルとフィジカルの両方をサポートできる技術を学ぶことができ、整体の施術にも役立てられる知識を提供しています。セラピストとしてのスキルアップを目指す方に最適な資格です。

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日本インストラクター技術協会

日本インストラクター技術協会は、整体やリラクゼーションの技術を教えるインストラクターとして活動したい方のための資格を提供しており、独立開業や教育分野でのキャリアアップが目指せます。

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整体の法的な位置付けと注意点（医業類似行為）

整体は国家資格制度の対象外

整体は、厚生労働省が示す『医業類似行為』に該当し、国家資格制度の対象外です。医療行為ではないため、広告表現は業界のガイドラインに従い、紛らわしい表示にならないよう留意する必要があります。

参考リンク： 医業類似行為に対する取扱いについて（厚労省）、 医業類似行為について（広告関係 通達）

一方、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師は「あはき法」に基づく国家資格、柔道整復師は「柔道整復師法」に基づく国家資格です。これらは、指定養成施設で原則3年以上学んだうえで、国家試験に合格する必要があります。

できること／できないこと（線引きの要点）

参考リンク： あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師（法令抜粋・概要）、 柔道整復師について（法令抜粋・概要） あはき法 抜粋（第1条・第4条・第5条 等）、 柔道整復師法 抜粋（第15条–第17条 等）

整体師に求められる安全配慮

強い痛み・しびれ・発熱・外傷など医療が必要な兆候がある場合は、医療機関の受診を勧奨します。厚労省の分析でも、手技による医業類似行為に起因する健康被害の相談が報告されており、禁忌（やってはいけない条件）の理解・安全管理・適切な案内の重要性が示されています。

参考リンク： 手技による医業類似行為の危害（厚労省）

整体師と類似する職業

マッサージ師、鍼灸師、柔道整復師、理学療法士、作業療法士、カイロプラクターは、すべて体の健康や回復をサポートする職業ですが、整体師とは異なる役割や技術を持っています。ここでは、これらの職業の違いについて解説します。
▶ 関連記事：マッサージに資格は必要？国家資格・民間資格を種類別に40点以上ご紹介　

あん摩マッサージ指圧師（国家資格）

マッサージ師は、筋肉のこりをほぐし、血行を促進するための手技療法を提供します。あん摩マッサージ指圧師は国家資格であり、医療行為としてリハビリや痛みの緩和を目的とした施術を行うことができます。筋肉や筋膜に対する直接的なアプローチを行い、疲労回復を主な目的としています。

マッサージ師（あん摩マッサージ指圧師）の資格情報はこちら
▶ 参考：あん摩マッサージ指圧師　職業情報提供サイト（job tag）

鍼灸師（国家資格）

鍼灸師は、東洋医学に基づいて、体のツボに鍼や灸を使って刺激を与え、体の自然治癒力を高めます。筋肉や神経系に働きかけることで、特に慢性疾患や内科的な不調の改善に効果が期待されます。

鍼灸師の資格情報はこちら
▶ 参考：はり師・きゅう師　職業情報提供サイト（job tag）

柔道整復師（国家資格）

柔道整復師は、骨折や脱臼、捻挫といった外傷に対する治療を行います。手技を使って骨や関節を整復し、自然治癒を促すため、スポーツ外傷や急性の怪我に対応する場面で活躍します。柔道整復師も国家資格が必要で、主に整骨院や接骨院で治療を行い、場合によっては保険適用が認められます。

柔道整復師の資格情報はこちら
▶ 参考：柔道整復師　職業情報提供サイト（job tag）

理学療法士（国家資格）

理学療法士は、病気や外傷によって運動機能が低下した患者に対して、運動療法や物理療法を用いて機能の回復を支援します。国家資格を持ち、病院やリハビリ施設で働くことが多く、特に外科的治療後や高齢者のリハビリにおいて重要な役割を果たします。筋力トレーニングや歩行指導、姿勢矯正などを行い、患者が自立して日常生活を送るためのサポートを行います。

理学療法士の資格情報はこちら
▶ 参考：理学療法士　職業情報提供サイト（job tag）

作業療法士（国家資格）

作業療法士は、身体的または精神的な障害を持つ人が、日常生活や社会活動に復帰できるよう、生活に密着した活動（作業）を通じて支援します。理学療法士が主に身体機能の回復を目的とするのに対して、作業療法士は、患者が生活の中で再び「できること」を増やすための訓練を提供します。例えば、手のリハビリや食事動作の訓練、精神的サポートなどを行い、患者の生活の質を高めることを目指します。

作業療法士の資格情報はこちら
▶ 参考：作業療法士　職業情報提供サイト（job tag）

カイロプラクター(民間資格)

カイロプラクティックは、アメリカ発祥（19世紀）の療法で、西洋医学を基礎とし、主に神経系にアプローチします。
▶ 関連記事：カイロプラクティック資格の取得方法・費用・整体との違いとは　

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整体師の年収はどのくらい？（資格と経験による違い）

整体師の年収は、資格や経験、勤務先の規模や地域などによって大きく異なります。特に、専門的な技術や知識を持っているか、独立開業しているかどうかが、収入に大きな影響を与えます。ここでは、整体師の平均年収や、年収を向上させるための要素について詳しく説明します。

整体師の平均年収【全国データ】

整体師の平均年収は、約250万～350万円と言われています。この収入は、勤務形態や地域によっても変動し、特に経験やスキルが年収に影響します。新人整体師や経験が浅い整体師の場合、年収は比較的低めになりますが、キャリアを積み、高度な技術を身につけることで年収が上がる傾向にあります。

地域による年収差とその理由

整体師の年収は、地域によっても異なります。例えば、都市部の整体サロンでは、来客数が多く、施術の需要が高いため、比較的高い収入を得やすいです。一方、地方や人口の少ない地域では、来客数が限られ、収入が低くなる傾向があります。家賃や経費の差も影響するため、都市部と地方では、同じ施術内容でも収入に差が出やすいです。

サロン勤務と独立開業での年収の違い

サロン勤務の場合、整体師の年収は固定給に加えて、顧客の数や指名数に応じた歩合制が採用されることが一般的です。これに対して、独立開業を行う場合、施術単価を自由に設定できるため、努力次第で大幅な収入アップが期待できます。ただし、独立開業には経費やリスクも伴い、成功するためには経営知識や集客力が重要です。独立成功者の中には、年収500万円を超えるケースもありますが、安定するまでに時間がかかる場合もあります。

年収を上げるために必要なスキルと資格

整体師として年収を上げるためには、資格や専門スキルの習得が重要です。特に、専門性の高い技術を身につけることで、顧客に対してより価値のあるサービスを提供できるようになり、結果として収入が増える可能性が高まります。

高度な資格が年収に与える影響

高度な資格を取得することは、整体師としての信頼性を高めるだけでなく、より高い料金で施術を提供するための根拠となります。上級資格を持つ整体師は、専門的な技術を習得しているため、より高い年収が期待できます。また、資格を持つことで、他の施術者との差別化が図れるため、顧客の信頼を得やすく、リピーターの増加につながります。

スペシャリストとしての専門技術が年収を左右する

整体師の中でも、特定の分野でスペシャリストとして活躍できる人材は、高収入を得やすいです。例えば、スポーツ整体やリハビリを専門とする技術、または高齢者向けの施術など、特定のニーズに対応できる技術を持つことで、他の整体師との差別化が図れます。こうした専門性があることで、顧客の信頼を得やすく、結果的に高単価の施術を提供できるようになります。

店長やマネージャー職の年収

サロンや治療院の店長やマネージャー職に昇進すると、年収は約400万～600万円程度に増加します。これらの役職では、施術だけでなく、スタッフの管理や店舗の運営、顧客管理といった業務も行うため、業務範囲が広がる分、報酬も増える傾向にあります。また、成果に応じたボーナスが支給されることもあり、成功した店舗ではさらに高い年収が期待できます。

独立開業の年収とリスク管理

独立開業を成功させた整体師は、年収500万円以上、さらには1000万円以上を稼ぐことも可能です。しかし、独立には店舗運営費や集客、経営のリスクも伴います。初期投資や広告費、サロンの維持費を考慮した上で、慎重な計画が必要です。リスク管理を行いながら経営を成功させるためには、経営知識やマーケティング戦略の学習も重要な要素となります。

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整体師資格の取得方法と学習ステップ

整体師としてのキャリアをスタートするためには、資格取得が重要なステップとなります。資格取得のための方法や学習ステップには、通学制と通信講座があり、それぞれにメリットがあります。また、試験の内容や実務経験が求められる資格も存在します。ここでは、各ステップについて詳しく説明します。

通学 vs 通信講座 どちらが自分に合う？

整体師資格を取得するためには、通学制の専門学校やスクール、または通信講座を通じて学習する方法があります。通学制と通信講座には、それぞれ異なるメリットとデメリットがあるため、自分のライフスタイルや学習スタイルに合った方法を選ぶことが大切です。

通学制

通学制の学校では、講師から直接指導を受けることができ、実技の練習が豊富に行えます。整体技術は、手技による施術が中心となるため、実技を重視したい方には通学制が向いています。また、仲間と共に学ぶことでモチベーションを保ちやすく、質問や相談がしやすい環境が整っています。

通信講座

通信講座は、自分のペースで学習できるため、仕事や家事をしながらでも資格取得を目指せます。教材はオンラインや郵送で提供され、学習内容はテキストやビデオ講義で学ぶことができます。実技のスクーリングが組み込まれている講座も多く、通学制に比べて自由度が高いのが特徴です。費用面でも通学制より安価である場合が多く、時間的・経済的に負担を抑えたい方に適しています。

資格試験の内容と合格対策

整体師資格の試験内容は、理論と実技の両方が含まれることが多いです。理論試験では、解剖学、生理学、筋骨格系の知識が問われることが多く、人体に関する基本的な知識を学ぶことが必要です。実技試験では、正しい手技を使用して安全かつ効果的な施術を行えるかどうかが評価されます。

理論試験

解剖学、生理学、骨格矯正の基礎理論など、人体の仕組みや施術の理論に関する知識が問われます。これらの知識は、問題集や過去問を使って繰り返し学習することが効果的です。また、スクールや通信講座によっては模擬試験が提供されている場合もあり、実際の試験に近い環境で練習ができます。

実技試験

実技試験では、施術の技術が正確にできるか、安全性が確保されているかがポイントです。特に手技の力加減や患者への対応が重要視されます。通学制の場合、授業で直接指導を受けられ、技術を身につけるための練習機会が豊富です。通信講座でもスクーリングで実技練習が含まれることが多く、実技の練習量を確保することが合格のカギとなります。

実務経験が必要な資格もある？

一部の整体師資格には、実務経験が必要なものもあります。特に上級資格や専門的な技術を証明する資格では、施術経験を積んだ上で受験することが求められることが多いです。例えば、国際的な資格や高度な施術スキルを学ぶための講座では、受験前に数百時間の実務経験を積んでおくことが条件とされる場合があります。

実務経験が必要な場合は、整体院やリラクゼーションサロンでアシスタントとして働きながら経験を積むことが一般的です。また、資格を取得してからも、研修やセミナーに参加して技術をブラッシュアップし続けることが重要です。これにより、整体師としてのキャリアアップが可能となります。

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整体師の将来性と今後の展望

整体師業界の将来性と今後の展望

整体師業界は、今後も成長が期待される分野です。健康や美容に対する関心が高まる中で、整体の需要は増加しています。特に、ストレス社会やデスクワークの増加に伴い、肩こりや腰痛、姿勢の乱れといった症状に悩む人が増えています。そのため、整体を利用する人が増え、業界全体の市場規模も拡大していくと予想されます。

さらに、高齢化社会が進行する中で、高齢者向けの整体ケアやリハビリテーションを取り入れたサービスも今後の需要が高まると考えられます。高齢者の身体の機能を維持・回復させる施術は、整体師の技術力を活かせる新たな分野であり、これからも注目されるでしょう。

また、整体師が扱う施術に対する技術や知識の進化に伴い、整体業界も変化していくと見られます。整体は、リラクゼーションと治療を組み合わせた施術として幅広い層に支持されており、将来的には新しい技術やアプローチが次々と登場する可能性があります。そのため、資格を取得し、継続的に学習を続けることが、整体師として成功するための鍵となるでしょう。

よくある質問（FAQ）

Q．整体師になるのに国家資格は必要ですか？

A． 整体は“医業類似行為”であり、整体師の資格は国家資格制度の対象外です。ただし、安全な施術と信頼性向上のため、多くの整体師が民間資格を取得しています。

Q．“医業類似行為”とは何ですか？

A． 医療と紛らわしい行為のうち、あん摩・はり・きゅう・柔整以外の手技等を指す行政上の取扱いです。無資格施術の健康被害報告もあり、禁忌の理解や受診勧奨が重要です。

Q．整体とカイロプラクティックの違いは？

A． カイロプラクティックは脊椎・骨盤と神経系に基づく評価と関節調整が中核。整体は流派により理論・手法が多様で、ほぐし・ストレッチ等を組み合わせます。

Q．未経験でも整体師を目指せますか？どれくらい学べば良い？

A． はい、未経験から目指せます。基礎解剖・評価・禁忌と基本手技を体系的に学び、短期〜半年程度の基礎→現場実習→継続練習が一般的です（スクールにより幅があります）。

Q．学習費用の相場は？

A． カリキュラムや通学頻度で差があります。目安は十数万円〜数十万円台（基礎）から、実技重視・就職サポート付きで100万円前後まで幅があります。

Q．働きながらでも取得・転職できますか？

A． はい、可能です。動画学習＋月数回の対面実技、週末集中や夜間クラス、院での現場実習があるスクールを選ぶと両立しやすいです。

Q．就職と独立、どちらが先？

A． 多くは就職→臨床数百時間→副業or独立の順が安定的です。接客・再来設計・衛生管理・賠償保険の準備も並行しましょう。

Q．スクール選びのチェックポイントは？

A．講師の臨床経験、実技比率、禁忌の指導、少人数・動画復習、就職/開業サポート、賠償保険の案内が揃っているかを確認します。

この記事の執筆・監修

藤井由香（ふじいゆか）：
日本アロママイスタースクール 講師 / 国際ライセンス保持者

ビューティー関連専門学校を卒業後、大手エステティック会社で7年間勤務。
その後、当社直営サロン「Bodysh」で2年間施術経験を積み、平成30年より当スクール講師として活動しています。
現場経験と教育の両方に精通し、これまで多くのセラピストを育成してきました。

専門分野：
エステティック技術全般、ボディ・フェイシャルトリートメント、国際基準に基づく施術指導

保有資格：
・IBCA認定 講師資格
・IBCA認定 国際ボディセラピスト プロフェッショナル資格
・日本エステティック協会 認定上級エステティシャン資格
・日本エステティック協会 認定トータルエステティックアドバイザー資格
・CIDESCO-NIPPON 国際ライセンス（CIDESCOエステティシャン資格）