ジャスミン(アブソリュート)とは?
種類や効能・精油の活用方法を紹介
ジャスミンというと中国のお茶で広く浸透しています。ジャスミンティーは緑茶の茶葉にジャスミンサンバックで香りつけしたものです。また、東洋では古くから香料や医薬品として重宝されてきました。
インドでは「夜の女王」と言われ、日が暮れる頃から明け方にかけて濃厚で優雅な香りが広がります。そのため、精油に使用される花は香りが最も強く感じられる夜に摘み取られます。
手間をかけて収穫された花から抽出される精油は稀少で高価なものになっています。
古代エジプトでは世界3大美女とされるクレオパトラも愛したとされています。
ジャスミンは、モクセイ科の常緑つる性の低木で、約300種もの仲間が存在し、樹木の高さが10mに達するものもあるなど、世界中に多くの種類が存在します。北インド、ペルシャ、中国が原産とされ、数千年にわたる豊かな歴史を持ちます。アラビア語で「ヤスミン(小さな月光)」を意味する名に由来すると言われており、夜になると濃厚に香りを放つことからインドでは「夜の女王」とも呼ばれていました。古代エジプトではクレオパトラが愛用し、ローマの英雄たちを虜にしたというエピソードが有名です。また、インドでは宗教的儀式や結婚式、中国では茶の香り付けに用いられ、愛や官能、健康と幸福の象徴とされてきました。その甘美でエキゾチックな香りから、ローズが「香りの女王」と呼ばれるのに対し、ジャスミンは**「香りの王様」**と呼ばれています。この白い星型のような可愛らしい花から抽出されるジャスミン・アブソリュートは、ローズ・オットーと並び、世界で最も高価で希少な精油の一つであり、その希少性から「宝石」などと呼ばれることもあります。その理由は、極端に抽出率が低く、精油約1リットルを抽出するために約700kg〜1000kgもの大量の花びらが必要とされるためです。さらに、花はデリケートで、香りが最も引き立つ日暮れから明け方にかけて、一つ一つ手摘みで収穫する必要があるため、非常に手間と時間がかかります。また、水蒸気蒸留法では香りの成分が抽出されにくいため、溶剤抽出法(アブソリュート)が用いられますが、この方法も大量の原料を必要とします。ジャスミン(アブソリュート)精油の主要な化学成分は、高含有率の酢酸ベンジルや安息香酸ベンジルなどのエステル類、リナロールなどのテルペン系アルコール類、ベンジルアルコールなどの芳香族アルコール類、cis-ジャスモンなどのケトン類、そしてインドールなどが含まれます。酢酸ベンジルはジャスミン特有の甘く濃厚な香りの最も重要な成分で、鎮静作用や抗痙攣作用が期待されます。リナロールは鎮静作用、抗菌作用を持ち、安息香酸ベンジルは防腐作用や鎮痙作用、cis-ジャスモンは鎮静作用や催淫作用に寄与します。インドールは香りの持続性に貢献し、希釈することで芳醇なフローラルノートに深みを与えます。
この精油以外にも、アロマの世界はとても奥深いものです。
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香水でも使用されており、華やかな香りです。強い甘みの中に、スパイシーさを感じられます。
その香りは「精油の王・香りの王様」とも呼ばれるほど美しく魅力的で古くからインドやアラビアでは媚薬や官能的な香料として使われるほど古くから人々を魅了してきました。
また、陶酔するような華やかな香りからインドネシアやフィリピンなどでは来客の歓迎の際や結婚式などで花びらを蒔いたり、その他の地域でも仏教の儀式で使用されてきました。
世界の4大フローラルとして『バラ(香りの女王)』、『ミュゲ』、『リラ』などとともに君臨してます。
アロマの香りに、手軽な「ふれあうケア」を組み合わせることで、癒しの効果はぐっと高まります。
「ハンドマッサージ」や「介護メディカルアロマ」など、初心者でも短期間で習得でき、ご家族のケアやボランティアですぐに役立つ技術があります。
ジャスミンティーに使用されるお花でモクセイ科の白い花から有機溶剤抽出法で精油を抽出します。
ジャスミンサンバックはジャスミングランディフローラムに比べて丸みのある八重の花が特徴です。
保湿作用や抗炎症作用があり化粧水やローションにも用いられています。
別名:アラビアジャスミン。
有名な香水であるクリスチャンディオールのジャドールにもこの香りが使われています。
ジャスミングランディフローラムの花はジャスミンサンバックに比べて大きく一重の白い花を咲かせます。
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ジャスミンは抗うつ作用や神経バランスの調整、催淫等の作用があるとされています。
鎮静と興奮の両方を併せ持っており、気持ちを鎮めるだけでなく、不安や悲しいといったマイナスな感情を和らげ、素直に表現できるように心をコントロールし導いてくれる働きを得意としています。
ジャスミンは「子宮のハーブ」と呼ばれるほど生殖器系、婦人科系に作用してくれると言われています。ホルモンバランスを整えるだけでなく、脳を興奮状態にするといった作用もあり官能的な感情に導いてくれたり、生殖機能を高めてくてる作用を得意としています。
月経痛、PMS(月経前症候群分)、不感症などには効果的とされていますが、その反面で、分娩や通経の作用があるため、妊娠中は分娩時以外の使用は避ける必要があります。
ホルモン調整作用や子宮機能の強壮などの作用があり、体を中から温めてくれます。
婦人科器系、生殖器系などの作用だけでなく、抗菌・抗細菌などの作用もあり、体を中から温め、婦人科器系泌尿器系の機能を高めてくれるので免疫力強化にも作用が期待されます。
保湿、抗菌・抗細菌・鎮痛などを得意とするジャスミンはお肌への作用も効果的です。
バラなどにも含まれているゲラニオールという成分があり、この成分には年齢や水分の低下で衰えるお肌の弾力を回復してくれる作用ももたらしてくれます。
香りを嗅ぐだけでも脳に刺激が伝わるので芳香でも美肌作用が期待できます。
洗礼された女性を思わせる香りのジャスミンは多くの香水や美容液などで使用されています。気持ちの高ぶりを鎮めるとともに、精神の芯を温め、自信とエネルギーをあたえてくれます。
テストステロンというホルモン(男性ホルモンの一種)に作用してくれるので心身の活力や異性を引きつけるなどといった女性にも嬉しい効果が期待されます。
ジャスミンは**「香りの王様」とも呼ばれ、特に女性の心身のサポートに優れています。抗うつ作用や神経バランスの調整作用により、PMS(月経前症候群)や更年期に伴う情緒不安定、不安感、悲しみといったネガティブな感情を和らげ、自信とエネルギーを与えて心を温めます。また、催淫作用や女性ホルモン様作用が期待され、分娩時の不安軽減や陣痛促進に活用されることもあります(ただし使用は専門家の指導が必要です)。皮膚軟化や細胞成長促進作用により、ホルモンバランスの乱れによる肌荒れや老化肌**のお手入れにも役立ちます。
ジャスミン精油は、スキンケアにおいて高い効果が期待されます。 皮膚軟化・保湿:皮膚を柔らかく整える効果や、保湿力を高める作用があり、乾燥肌や**老化肌(エイジングケア)**のお手入れに役立ちます。 細胞成長促進:細胞の成長を促す作用があるため、肌のバリア機能を整え、肌荒れしにくい健やかな肌作りを手助けします。 抗炎症・鎮静:抗炎症作用や鎮静作用により、肌のひりつきを抑え、ホルモンバランスの乱れによる肌荒れやゆらぎ肌のケアにも有用です。
ジャスミンは鎮静と興奮の両方を併せ持つ珍しい性質があり、高ぶった気持ちを鎮めつつ、精神の芯を温めて自信とエネルギーを与え、解放感と喜びをもたらします。古代から愛や官能と結びつけられ、媚薬としても伝統的に使用されてきました。不安や悲しいといったマイナスな感情を和らげ、素直に表現できるように心を導く働きを得意としており、停滞した感情の浄化を促し、多幸感を感じる豊かな香りは瞑想などのスピリチュアルな実践にも適しています。
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ジャスミンは幸福感をもたらし、精神の強壮・高揚と鎮静を得意とします。
その効果は女性だけでなく男性にも作用し、異性を引きつける、魅力的に見せてくれます。
自分に自信が持てずに不安や周りに対して攻撃的になってしまう時に自信を取り戻し、心を穏やかにしてくれるのにおすすめの精油です。
ホルモンバランスの乱れや女性ホルモンの減少などで起こる月経痛、PMS(月経前症候群)、更年期、マタニティーブルーや産後の心身のケア。自分自身で心身のコントロールができず、痛みや辛さから更に気持ちが沈んでしまうことも。
ホルモンバランスの調整や子宮の痛みを和らげてくれるだけでなく、鎮静・鎮痛子宮の収縮を促してくれることから、分娩の促進に用いられることもあります。
ホルモンバランスを整えてくれるジャスミンは心にも嬉しい効果が。
異性に対しての催淫を得意とする一方で、自分自身にも精神の強壮や幸福感を与えるといった作用もあり、マイナスな気持ちを転換して自信を取り戻させてくれます。
美肌もの精通しているジャスミン。香水として世界的にも浸透していますが、美容も効果も期待せれます。
保湿・抗菌・抗細菌等の作用と、ホルモンバランス調整作用があり、シミ、シワ、ニキビ痕や傷痕を目立たなくしてくれお肌のハリにをもたらしてくれると言われています。
【用意するもの】スプレーボトル、無水エタノール5ml、精製水(無ければ水)25mlジャスミン2滴、スイートオレンジ5滴、ベルガモット3滴、ティートリー2滴 【作り方】スプレーボトルに各精油を垂らし入れて、無水エタノールを入れて混ぜ合わせます。そこに精製水を入れてさらによく混ぜアロマスプレーの完成です。 【使用方法】手首や胸元などに軽くふきかけ、なじませます。女性らしさを演出してくれるのにおすすめです※作成したアロマスプレーは密封して高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1週間程度で使い切ってください。
【用意するもの】キャリアオイル30ml、ジャスミン2滴、ラベンダー5滴、ローマンカモミール2滴、サイプレス2滴【作り方】キャリアオイルに各精油を滴数入れて混ぜ合わせたらブレンドオイルの完成です【使用方法】お肌の気になるとことにブレンドオイルを塗布します。お肌に優しくなじませます。スキンケアや炎症の緩和などにおすすめです ※ブレンドオイルは作成後、密封して高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1ヶ月程度で使い切ってください。
【用意するもの】ジャスミン2滴、サイプレス2滴、フランキンセンス4滴、ジンジャー1滴 【使用方法】お湯を張った湯船に各精油を滴数垂らし入れます。よく混ぜてから入浴します。お肌の引き締めや血行促進におすすめです。
【用意するもの】アロマライト、ジャスミン2滴、スイートオレンジ3滴、レモン1滴、ラベンダー3滴【使用方法】アロマライトの受け皿に各精油を滴数垂らし芳香します。就寝時に芳香すると、気持ちを穏やかに鎮め、明るく幸福感をもたらしてくれるので睡眠の質の向上におすすめです。
【用意するもの】スプレーボトル、無水エタノール5ml、精製水(無ければ水)25mlジャスミン2滴、ユーカリ2滴、ペパーミント1滴、ベルガモット5滴 【作り方】スプレーボトルに各精油を垂らし入れて、無水エタノールを入れて混ぜ合わせます。そこに精製水を入れてさらによく混ぜアロマスプレーの完成です 【使用方法】作成したアロマスプレーをマスクやハンカチに吹きかけます。その香りを吸引します。喉の不調や咳、頭痛や風邪症状などの緩和におすすめです。作成したアロマスプレーは密封して高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1週間程度で使い切ってください
【用意するもの】ジャスミン2滴、フランキンセンス3滴、ラベンダー5滴【使用方法】お湯を張った湯船に各精油を滴数垂らし入れます。よく混ぜてから入浴します。ジャスミンには細胞成長促進作用などがあり、発毛、お肌の再生にもおすすめです。
この精油以外にも、アロマの世界はとても奥深いものです。
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ジャスミン精油は、子宮収縮作用や陣痛促進作用があるため、特に妊娠初期の使用は避けるべきとされており、妊娠中の使用は必ず専門の方に相談の上で安全に使用してください。授乳中の使用についても、安全性の情報が十分でないため控えることが推奨されます。分娩時には痛みの緩和や陣痛促進のために活用されることがありますが、これも専門家の指導が必要です。ジャスミンの香りは非常に強く鎮静作用もあるため、集中力を要する運転や仕事の前などは控えることをおすすめします。多量・高濃度で使用すると、その香りの強さから頭痛や吐き気を引き起こす可能性があるため注意が必要です。うつ状態に対しては、抗うつ作用や神経バランスの調整作用があり、気分を高揚させる効果が期待されるため、禁忌とされることはありません。また、高血圧に対する明確な禁忌の根拠は見当たりません。皮膚刺激は一般的に少ないとされていますが、溶剤抽出法であるアブソリュートは溶剤の微量な残留に敏感な人もいるため、使用前にパッチテストを行うことが推奨されます。光毒性を示す成分は含まれていないため、光毒性はないとされています。香りが濃厚で持続性があるため、**少量(1滴でも十分)**の使用が推奨され、皮膚へのトリートメントに使用する場合は、0.5%〜1.0%(顔へは0.5%以下)を目安に低濃度に希釈して使用することが大切です。
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【原料植物名】ロイヤルジャスミン
【別名・和名】オオバナソケイ(素馨:そけい)
【科名】モクセイ科
【学名】Jyasuminiumu grandiflorum
【主な産地】フランス、インド、エジプト、中国
【主な抽出部位】花
【精油抽出法】揮発性有機溶剤抽出法
【成分の一例】エステル類 酢酸ベンジル、安息香酸ベンジル、酢酸ファチル、ジャスミンラクトン、ベンジルアルコール、セスキテルペン類ファルセン、 インドール、ケトン類ジャスモン、オイゲノール、ネロリドール、ファルネソール、アルコール類リナロール、ゲラニオール等
【ノート】ミドルノート
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ビューティー関連専門学校を卒業後、大手エステティック会社で7年間勤務。
その後、当社直営サロン「Bodysh」で2年間施術経験を積み、平成30年より当スクール講師として活動しています。
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