古くから、薫香・お香・香料・防腐剤などとして使用されてきたミルラは、【フランキンセンス】【ベンゾイン】とともに歴史的にも有名な精油です。保湿にも優れているミルラは鎮静と刺激両方の作用を持ちます。
ミルラは、フランキンセンスと多くの共通点を持つ精油です。両方ともカンラン科の植物の樹脂から抽出され、呼吸器系やスキンケアに優れています。ミルラノキから採れる樹脂は別名を没薬(モツヤク)といい、その歴史は4000年以上と古く、古代エジプトではミイラの防腐剤として使われていたことから、「ミルラ」の語源が「ミイラ」であるという説もあります。また、古代エジプトでは儀式で香として焚かれ、太陽神ラーに捧げられていました。さらに、フランキンセンス同様、『新約聖書』ではイエス・キリスト誕生の際に、黄金、フランキンセンスと共に東方の三賢人から贈り物として捧げられたことが記されています。当時は非常に高価なものとして金と同等の価格で取引されていたともされます。
ミルラの主要な化学成分としては、主にセスキテルペン炭化水素類が多く含まれ、具体的な成分名としてクルゼレン、フラノオイデスマ-1,3-ジエン、リンデストレン、エレメン、リモネン、ピネン、クミンアルデヒド、オイゲノールなどが挙げられます。ミルラ全体としての作用は、殺菌作用、消毒作用、鎮痛作用、免疫活性作用が期待されます。特に殺菌・消毒作用、抗炎症作用、収れん作用に優れており、口内炎や歯肉炎などの口腔と歯茎の不調、切り傷や擦り傷、怪我などにおける滲出や充血の際に効果的と言われています。このため、歯磨き剤やうがい薬など口腔ケアにも使用されてきました。消化器系、特に胃腸の強壮や刺激にも作用するといわれています。また、心の強壮作用があり、気力の衰えや無気力の時に気持ちを高める効果が期待できます。
ミルラが希少とされる理由の一つとして、その原料となる樹木が非常に成長が遅い種類であるため、樹脂が採取できるようになるまでに何百年もかかることが挙げられます。古代において黄金と同等の価値があったという歴史的なエピソードからも、その希少性と価値の高さがうかがえます。
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苦味のあるスモーキーな香りはミルラ特有の香りです。独特の香りは歯磨き剤に使用されていたこともありました。この香りはムスクにも似た香りと表現されることもあります。セスキテルペン炭化水素類の【フラノオウデスマ-1,3ディエン】、【リンデステレン】、【クレゼレン】などの成分でこの独特の香りになっています。これらの香りは濃厚なためミルラの精油は少量ずつ使用する必要があります。
ミルラの抗酸化作用はお肌のアンチエイジングだけでなく、体内の老化予防にも働きかけてくれます。老化とは『活性酸素』が蓄積されることで進みます。抗酸化作用によってこの活性酸素が除去されますが、抗酸化作用の働きのピークは20歳代と言われ、生活習慣によっても老化の進み具合に差が出ます。ミルラの持つ抗酸化作用は体に溜まった活性酸素の除去を手助け、さまざまな病気、動脈硬化などの予防にも繋がります。
抗ウイルス作用、抗炎症作用、殺菌作用は呼吸器系の不調に働きかけてくれます。呼吸器系からのウイルスの侵入や炎症を防ぎ、風邪やインフルエンザなどの予防、喉、鼻などの不快感を抑えてくれます。抗アレルギー作用もあり花粉症などの症状緩和にも有用です。
鎮静を得意とするミルラは強い不安や悲しみを和らげ、持ち上げてくれる働きがあります。また、やる気が起きないときには心の安定を図り、変動を落ち着かせてくれます。神経強壮作用は気持ちのリラックスとともに明るくしてくれる役割があります。
殺菌や消毒、防腐作用に優れたミルラは口腔内の炎症や歯茎のトラブル等にも有用です。滲血や充血にも良いとされ、口内炎、歯肉炎、歯槽膿漏などの出血や口腔内の腫れ等にも作用してくれます。その有用性から、かつては歯磨き剤にも使用され口臭の予防にも活躍いていました。
健胃作用があるため消化器系の不調にも働きかけてくれます。胃の不調の抑え、健やかにする手助けをしてくれるので消化不良や胃腸のムカつきを抑えてくれます。消化器系の不調が原因となる口内炎や口臭などの予防にも繋がります。
ミルラという名前はミイラから由来しているとも言われ、古くから殺菌、防腐を得意としています。古来ではお香としても重宝されていました。お肌の抗酸化作用にも優れておりアンチエイジングにも役立ちます。
PMS、更年期、冷え、むくみなど女性特有の悩みに関する情報として、ミルラには通経作用があるとされる情報が見られましたが、その一方でエストロゲン様作用については、エストロゲンの作用によって症状が悪化する方には控える必要があるという情報が他精油(クラリセージ)の関連情報として示唆されました。具体的なPMS、更年期、冷え、むくみといった女性特有の悩みへの直接的なメリットについての明確で信頼できる情報は、この度の検索結果からは特定できませんでした。
ミルラは、肌に対して抗酸化のはたらきを持ち、肌の老化を予防サポートするメリットがあるとされます。また、肌の年齢サインに働きかけ、なめらかな肌へ導く効果が期待されます。さらに、殺菌・消毒作用があるため、ジクジクした傷や治りにくい傷、乾燥によるかかとのひび割れやあかぎれにも有効であるという情報が見られます。
ミルラは古くから神聖なハーブとして知られ、空間や物、心の浄化、気持ちを整えるのに適しているとされます。瞑想、ヨガ、マインドフルネス、邪気浄化などに用いられ、深いリラックス効果や安眠効果が期待できるという情報があります。また、地のエネルギーを強く持つとされ、グラウンディング(地に足を着ける感覚)をサポートし、深い瞑想状態や心の安定を促すとも言われます。
アロマの香りに、手軽な「ふれあうケア」を組み合わせることで、癒しの効果はぐっと高まります。
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保湿作用の高いミルラは乾燥の予防だけでなく、滲出や充血のある場合にも役立ちます。殺菌や抗菌などの作用もあり、まだ乾いていない傷やあかぎれ、ひび割れなどにも有用です。抗酸化作用もあるため、傷や乾燥などからのお肌の回復を手助けしてくれます。
ミルラの抗酸化症は、様々な病気の予防にも繋がります。年を重ねつことで老化が進み、生活習慣特にストレスや喫煙、多量の飲酒、紫外線、過剰な添加物の摂取などで老化の原因となる『活性酸素』が増えます。抗酸化症により、さまざまな病気の原因となる『過酸化脂質(コレステロールや中性脂肪などが酸化したもの)』の発生を抑制します。動脈硬化やがん細胞の増殖を抑える働きが期待されます。
セスキテルペン類の【フラノオウデスマ-1,3ディエン】、【リンデストレン】という成分には抗炎症、抗アレルギー、鎮静などの作用があり、風邪やインフルエンザなどの予防にも役立ちます。炎症を抑え、喉や鼻などの不快感を和らげます。
抗炎症作用のあるミルラはニキビや吹き出物など肌トラブル、炎症にも作用してくれます。殺菌作用もあり、アクネ菌の増殖を抑え、ニキビや吹き出物の改善につなげます、また、抗酸化作用から、赤みや痒みを和らげて傷などの回復に働きかけてくれる役割があります。
ミルラの抗炎症、保湿作用は日焼けやニキビ痕などの炎症を抑えたり、お肌の再生にも作用してくれます。収れんや抗酸化作用もあり、色素沈着、お肌のしみ、シワ、そばかすなどを防いでくれます。保湿作用もあるので、日焼けによる乾燥も防ぎます。
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【用意するもの】
スプレーボトル、無水エタノール10ml、精製水(なければ水)30ml、ミルラ1滴、サンダルウッド滴、ジャーマンカモミール2滴
【作り方】
スプレーボトルに各精油を垂らし入れてキャリアオイルをいれ、しっかり混ぜます。精製水を入れ、しっかり混ぜてアロマスプレーを作ります。
【使用方法】
お顔や乾燥の気になるところに吹きかけます。保湿作用の高いブレンドなので乾燥の予防、保湿に繋がります。
※ミルラは香りが強いため少量にする必要があります。
【用意するもの】
蓋のできるガラス容器、アロエジェル30ml、ラベンダー3滴、ネロリ2滴、ミルラ1滴、ジャーマンカモミール2滴
【作り方】
ガラス容器にアロエジェルと各精油を入れて混ぜ合わせます。
【使用方法】
作成したアロマジェルをお肌の日焼けやシワ、シミなどの気になるところに塗り込みます。抗炎症作用、抗酸化作用があると言われるミルラはお肌の保護やアンチエイジングにもおすすめです。
※作成したアロマジェルは密封した上で高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1ヶ月程度で使い切ってください。
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【用意するもの】
アロマディフューザー、ミルラ2滴、サンダルウッド5滴、ローズ2滴
【使用方法】
ミルラの鎮静、神経強壮作用は不安や心配事などでネガティブになっている心の転換にも作用してくれます。心の安定を図り、不安などを和らげてくれるとともに、自信を呼び起こす手助けをしてくれます。
※アロマディフューザー機器の使用方法にしたがって安全に使用してください。
【用意するもの】
遮光性のアロマボトル、フランキンセンス5滴、ペパーミント3滴、レモン3滴、ミルラ1滴、ジャーマンカモミール1滴
【作り方】
蓋のできる遮光性のアロマボトルに垂らし入れブレンドアロマを作ります。
【使用方法】
作ったブレンドオイルを2~3滴コップに垂らし入れ、3倍ほどに水で薄めてうがいをします
※ミルラは香りが強く、ペパーミントは皮膚刺激があるため濃度を抑える必要があります。抗炎症、抗感染症の作用のあるミルラは口腔内のトラブルケアも得意とします。
※ブレンドオイルは作成後、高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1ヶ月程度で使い切ってください。体に合わない場合はすぐに使用を中止してください。
【用意するもの】
ミルラ1滴、ジュニパー2滴、ラベンダー4滴、ブラックペッパー1滴
【使用方法】
入浴の際に、お湯を張ったお風呂垂らし入れ、よく混ぜて入浴していただきます。
※香りの強さ、腎臓肝臓などへの負担、皮膚刺激などを踏まえミルラ、ジュニパー、ブラックペッパーな少量でのブレンドが必要です。体を温める作用のあるミルラは冷えで症状が悪化したり痛みが強くなる関節痛、リウマチ、神経痛どの緩和にもおすすめです。
【用意するもの】
スプレーボトル、無水エタノール10ml、精製水(無ければ水)40ml、ミルラ1滴、ティートリー2滴、ベルガモット4滴、サイプレス1滴
【作り方】
無水エタノールをスプレーボトルに入れ、各精油を適数垂らし入れます。よく混ぜたらそこに精製水を入れ、さらに混ぜアロマスプレーをスプレーの完成です
【使用方法】
空間の芳香やマスクに吹きかけていただきます。スッキリとした清涼感と甘さとスパイシーさを感じ、喉や鼻をスッキリさせてくれます。鎮痛、抗菌、抗炎症、抗ウイルスが得意なミルラはウイルスなどの予防にもおすすめです。
※水を使用しているので作成後、高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1週間程度で使い切ってください。使用前に良く振ってください。
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通経作用があるため妊娠中は避ける必要があります。香りが強く残りやすいので、使用の量や用途に注意が必要です。
【原料植物名】モツヤクノキ
【別名・和名】モツヤクジュ、ミルラノキ、マ-(没薬)
【科名】カンラン科
【学名】Commiphora mrrrha (Commiphora molmol)
【主な産地】インド、エチオピア、ソマリア、南アフリカ
【主な抽出部位】樹脂
【精油抽出法】水蒸気蒸留法
【成分の一例】【セスキテルペン類】エレメン、【モノテルペン類】α-ピネン、リモネン 、【セスキテルペン類】フラノオウデスマ-1,3ディエン、フラノディエン リンデストレン
【ノート】ベースノート
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ビューティー関連専門学校を卒業後、大手エステティック会社で7年間勤務。
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