ローズ・オットーとは?
種類や効能・精油の活用方法を紹介
ローズオットーはローズ・アブソリュートとともに華やかな香りで特に女性に人気の精油です。美肌効果で有名で化粧品や美容液なでにも多く使用されています。今回はお肌以外にも女性におすすめの作用をたくさん持つローズオットーの紹介をします。
ローズ・オットー精油は、主にイラン、トルコ、ブルガリアなどを主な産地とした八重状のピンク色の花を持つダマスクローズ(Rosa damascena)から、水蒸気蒸留法によって抽出されます。ブルガリアではバラの畑がバルカン山脈南側に集中し、『バラの谷』と呼ばれており、ダマスクローズという名前はダマスカスという地域で多く栽培されていたことに由来します。 ローズ・オットーは、愛と清純さの象徴として古くから愛されてきました。その歴史は古く、17世紀のペルシャでは王女の結婚式の逸話、インドのモガル帝国では宮殿の噴水へのローズウォーターの使用など、多くのエピソードがあります。「オットー(Otto)」という名は、アラビア語で「香り」「エッセンス」を意味する「アター(attar)」に由来し、水蒸気蒸留法で得られた油層(上澄み)を指すようになりました。ローズ・アブソリュートが揮発性有機溶剤抽出法で得られるのに対し、ローズ・オットーは水蒸気蒸留法で抽出されるため、化学物質の残留がないという点で比較的安全とも言われています。ヨーロッパの貴族の間では『若返りの薬』として愛用されていたなど、スキンケアへの作用も古くから知られています。 ローズ・オットーは「香りの女王」と呼ばれ、世界で最も高価で希少な精油の一つです。これは、精油の抽出率が極端に低いためであり、わずか1グラムの精油を採るために約2,000個の花が必要とされ、1kgの精油を抽出するには約3,000〜5,000kg(約300万〜500万本)ものバラの花びらが必要となります。この低い抽出率に加え、バラの香りが揮発しやすい早朝に一つ一つ手摘みで収穫するという多大な手間、そして抽出効率の低い水蒸気蒸留法を用いること、さらには最高の品質を保つために野生に近い状態で育てられている産地があることなどが、その高い希少価値と価格の理由となっています。 主要な化学成分は、モノテルペンアルコール類のシトロネロール(約30〜40%)、ゲラニオール(約15〜25%)、ネロール(約5〜15%)が中心で、その他に芳香族アルコール類のフェニルエチルアルコール(ローズ・アブソリュートより含有率は低い)、ダマスコン、そして低温で結晶化するステアロプテンなどが含まれます。シトロネロール、ゲラニオール、ネロールといったモノテルペンアルコール類は、鎮静作用、抗菌・抗ウイルス作用、抗炎症作用、女性ホルモン様作用などが期待され、特にシトロネロールはローズ・オットー特有の鎮静作用に優れ、マッサージやスキンケアに向いています。ステアロプテンは低温で析出し、手で温めると液体に戻る性質があり、精油の純度を示す指標の一つとなります。
この精油以外にも、アロマの世界はとても奥深いものです。
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同じ花からの抽出した精油でも抽出方法によって香りの成分が異なります。バラに多く含まれるフェニルエチルアルコールという芳香成分が多いローズ・アブソリュートに比べ、ローズ・オットーはラベンダーやバジルなどに多く含まれるシトロネロール、ゲラニオール、ネラールの成分が多くなっています。そのため、濃厚なバラの香りの中にフルーティーさを感じる香りがします。はちみつのような甘さと表現されることもあります。
ダマスクローズ(ローズ・オットー)はダマスクローズ(ロサ・ダマスケナ)から水蒸気蒸留法で得られる精油です。フェニルエチルアルコールという成分を多く含むローズ・アブソリュートに比べて、ローズオットーはシトロネロールやゲラニオールを多く含んでいます。水蒸気蒸留法で抽出するため化学物質を使用しないメリットと、熱によるダメージを受けやすいといったデメリットがあります。香りはローズ・アブソリュートで抽出した精油に比べて、少し柔らかさのある濃厚なバラの香りを感じられます。
【ダマスクローズ(アブソリュート)】はダマスクローズ(ロサ・ダマスケナ)から揮発性有機溶剤抽出法で得られる精油です。ロサ・ダマスケナとも言われます。ダマスクローズはイラン、トルコ、ブルガリアを主な産地としたバラ科の植物で古くからダマスカス地域周辺で栽培されていたことから名前が由来しています。ダマスクローズからはローズ・アブソリュート、ローズ・オットーどちらも抽出可能です。華やかで甘いはちみつを思わせる香りが特徴です。抗菌、抗うつ、殺菌、抗炎症、収れん、鎮静、神経強壮、ホルモンバランス調整などの作用があります。揮発性有機溶剤で抽出することで熱によってダメージを受けやすい成分が抽出できるメリットがあります。一方で、抽出時に使用する有機溶剤は完全に取り切れないというデメリットもあると言われています。
【ローズ(アブソリュート)】はキャベジローズという種類のバラから揮発性有機溶剤抽出法で得られる精油です。キャベジローズはトルコ、フランス、ブルガリア、モロッコを主な産地としたバラ科の植物です。ピンク色の八重の花から精油が抽出され、フレグランスの原料にもなっています。青みのある濃厚な甘い香りが特徴です。抗菌、抗うつ、殺菌、抗炎症、収れん、鎮静、神経強壮、ホルモンバランス調整などの作用があります。
【アルバローズ】はアルバローズ(ロサ・アルバ)というブルガリア原産のバラ科の植物から水蒸気蒸留法で得られる精油です。白い花が特徴で白いを意味する【alba(アルバ)】が学名の由来となっています。華やかなバラの香りで明るく透明感のある甘みが特徴です。抗菌、抗アレルギー、抗炎症、殺菌、免疫強壮、抗うつなどの作用があります。
【ハマナス(アブソリュート)】はハマナス(ロサ・ルゴサ)という種類のバラから揮発性有機溶剤抽出法によって得られる精油です。このハマナスは日本原産のバラ科の植物で葉に凹凸があることからこの名前がつけられました。ピンク色の一重の花が特徴で江戸時代に日本からヨーロッパに伝わりました。涼し気なフローラルな甘さですが、バラ特有の香りの成分は比較的少なくなっています。抗菌、抗うつ、殺菌、抗炎症、収れん、鎮静、神経強壮、ホルモンバランス調整などの作用があります。
アロマの香りに、手軽な「ふれあうケア」を組み合わせることで、癒しの効果はぐっと高まります。
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古くから美容に精通しているローズオットーはシトロネロール、ゲラニオール、シトラールの成分を多く含有しているため、お肌に対して刺激の少ない穏やかな作用を持っいます。これらの成分は抗炎症、抗感染症、鎮静、収れんなどの作用があり、お肌の痛みや炎症を抑え、感染症を防ぐ働きがあります。また引き締め作用もあるためシミ、シワや傷あとの改善にも働きかけてくれます。
ホルモンバランスの乱れによって起こる、頭痛、腰痛、冷え、多汗、神経過敏などの体の不調に対して症状を和らげてくれます。心への働きもあり、イライラや気持ちの落ち込みなどネガティブな感情を鎮め、温かく包み込んでくれます。ホルモンバランス調整作用のあるローズオットーは女性特有の不調にも働きかけてくれます。月経不順、月経痛、PMS(月経前症候群)の緩和にも有用です。
深い悲しみや怒り、不安などネガティブな感情に陥った際に華やかな香りのローズオットーは優しく包み込んでくれます。神経強壮作用はネガティブな感情を落ち着かせ、心を強くし、本来の自信を取り戻させてくれます。心を温めてくれる働きもあるため、孤独感や喪失感に陥ったときにもおすすめです。
お肌の再生作用を持つローズオットーは傷痕を目立たなくしてたり、色素沈着、シミ、シワなどの改善にも作用してくれます。日焼けやお肌の加齢、乾燥、ホルモンバランスの乱れなどさまざまな要因によって肌トラブルが現れます。ローズオットーはアンチエイジング効果も高く、乾燥を防ぎシミ・シワなどのお肌の引き締めも行ってくれます。ホルモンバランスの調整作用もあるので予防にも繋がります。
ローズオットーは心を温めてくれる作用、鎮静作用などから心身の緊張や痛みの緩和を行い、心地よい睡眠に導いてくれます。ローズオットーの香りは過敏になった神経を穏やかに鎮め、筋肉の緊張も緩めてくれるので、睡眠の質も高めてくれます。
ローズ・オットー精油は、女性ホルモンのバランス調整に優れており、PMS(月経前症候群)に伴う情緒不安定やイライラ、更年期障害による精神的・身体的なゆらぎの緩和に非常に効果的です。また、血液循環の活性を促す作用も期待されるため、冷えやむくみといった女性特有の悩みの改善にも役立ちます。その優雅な香りは、心の安定と幸福感をもたらし、心身の深いリラックスに繋がります。
ローズ・オットーはスキンケアの「女王」とも呼ばれ、敏感肌を含む全ての肌タイプに有用です。 * 保湿・血行改善:乾燥した肌に潤いを与え、血行を改善することで乾燥肌やくすみの解消に役立ちます。 * アンチエイジング:細胞促進作用やコラーゲン合成促進作用、抗炎症作用があることから、肌の老化・乾燥へのアプローチ、肌弾力の増加に効果的であることが実験で示されています。 * 美白・色素沈着調整:ターンオーバー促進作用、美白作用、メラニン産生抑制作用が認められており、シミの減少や色素沈着調整に良いと言われています。 * 収れん作用:毛穴を引き締める効果もあります。
ローズ・オットーは、深い悲しみ、怒り、不安などのネガティブな感情を優しく包み込み、鎮静作用と神経強壮作用により心を温め、本来の自信を取り戻させてくれます。愛と自己肯定感を象徴し、ハートチャクラ(第4チャクラ)の働きを強めさせます。また、強力なオーラのプロテクトとして働き、ネガティブなエネルギーからの保護力に優れるため、瞑想やスピリチュアルな実践において、高次の意識との繋がりをサポートし、心の傷を癒すために活用されます。
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ストレスや疲労、睡眠不足が続くと神経の高ぶりが治まらず、常に過敏な状態に陥ってしまいます。ローズ・オットーは心を落ち着かせる作用があるため、過敏になった神経の高ぶりを鎮め、穏やかにしてくれます。
怒りや悲しみ、不安などに駆られた時にローズ・オットーの香りは優しく包み込んでくれます。鎮静作用神経強壮はネガティブな感情を鎮め、徐々にあたためてくれます。この作用はじんわり心に浸透し、心身の深いリラックスに繋がります。
鎮静、抗菌、抗炎症、抗感染症作用はお肌が受けたダメージを和らげ、痛みや痒みを鎮めてくれます。お肌の状態が落ち着くことで炎症の広がり、そこからの感染症リスクが軽減され、お肌の再生にも繋がります。比較的お肌への刺激が少ないのでお肌への負担も少ないです。ホルモンバランスが整うことで、肌トラブルの改善にもなります。
女性ホルモンの乱れや減少が原因で起こる更年期の不調、月経不順、PMS(月経前症候群)等にもホルモンバランスの調整が得意なローズ・オットーは働きかけてくれます。痛みの軽減や症状の緩和だけでなく、予防にも繋がります。※通経作用があつため、妊娠中の使用は控えてください。
過度のストレス、疲労、うつ状態などにより起こる体への不調の緩和にも働きかけてくれます。鎮静作用は神経の高ぶりや頭痛、体の緊張を鎮め、心も穏やかにしてくれます。神経強壮作用は気持ちに安心感を与えてくれます。
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【用意するもの】キャリアオイル30ml、ローズ・オットー1滴、ラベンダー3滴、ローマンカモミール2滴。キャリアオイルに各精油を適量垂らしてよく混ぜます。手にとってマッサージオイルとして使用いただくと心身の緊張を和らげてくれます。また、生理前などにお腹や腰などのマッサージにもおすすめです。※妊娠中や授乳中の使用は控えてください。※ブレンドオイルは作成後、高温多湿を避け、冷暗所でした上で1ヶ月程度で使い切ってください。
【用意するもの】アロマディフューザー、ローズ・オットー2滴、ベルガモット2滴、ベンゾイン1滴。アロマディフューザーに各精油を適量垂らしてディフューザーのミストで緊張の緩和やリラックスにおすすめのブレンドです。※ディフューザーの機械によってアロマオイルを使用できないものもあるので、機器の説明を確認して使用してください。
【用意するもの】バスソルト大さじ1、ローズ・オットー1滴、フランキンセンス1滴、スイートオレンジ2滴。バスソルトに各精油を適量垂らしてよく混ぜてます。出来上がったアロマバスソルトをお湯を張った湯船に混ぜて入浴します。お肌からの浸透と蒸気の芳香で心身のリラックスとスキンケアにおすすめです。バスソルトを使用することで血行が促され、安眠効果も期待できます。※作成したアロマバスソルトの保管は密封された容器などに入れ、1ヶ月程度で使い切ってください。
【用意するもの】スプレーボトル、無水エタノール10ml、精製水40ml(なければ水)ローズ・オットー1滴、サイプレス1滴、ラベンダー3滴。スプレーボトルに無水エタノール各精油を適量入れよく振って混ぜます。精製水を入れ、さらに振って混ぜ合わせて完成です。お肌のケアや芳香として使用いただけます。※作成の際には入れる順を守ってください。スプレーはよく振ってから使用してください。精製水を使用しているため1週間程度で使い切ってください。
【用意するもの】キャリアオイル30ml、ローズ・オットー1滴、フランキンセンス2滴。キャリアオイルに各精油を適量入れ混ぜます。出来上がったブレンドオイルをお顔やお肌の気になるところに優しく塗布し、塗り込むようにマッサージします。スキンケアやお肌の引き締め、シミ・シワ予防の得意なブレンドなのでアンチエイジングにおすすめです。※ブレンドオイルは作成後、高温多湿を避け、冷暗所でした上で1ヶ月程度で使い切ってください。
【用意するもの】キャリアオイル10ml、ラベンダー1滴、ローズ・オットー1滴、ゼラニウム1滴、ホットタオル。キャリアオイルに各精油を滴数入れて混ぜてブレンドオイルを作ります。入浴時のシャンプー前に頭皮や髪になじませます。その上からホットタオル(お湯で温めたタオル)をあて5分ほど蒸らしてからシャンプーで洗い流します。頭皮の皮脂のバランスを整えてくれ美髪に繋がります。※ブレンドオイルは作成後、高温多湿を避け、冷暗所でした上で1ヶ月程度で使い切ってください。
ローズ・オットー精油は、通経作用(月経を促す作用)や子宮強壮作用などホルモンバランスを刺激する成分を含むとされているため、妊娠初期や授乳中の多量使用は控えるべきとされていますが、通常の低濃度での使用については安定期以降は問題ないという見解が一般的です。高血圧に対する明確な禁忌の根拠は見当たらず、うつ状態に対しては、心を明るく高揚させ、幸福感を与える抗うつ作用が期待できるため、ケアに推奨されることが多いです。ただし、皮膚刺激があるため、手作り化粧品やマッサージオイルに使用する際は、1%以下の低濃度に希釈し、特に敏感肌にはさらに低濃度にすることが推奨されます。光毒性を示す成分は少ないか無視できるレベルですが、念のため肌に塗布後4〜5時間は直射日光(紫外線)に当たらないよう注意を促す文献もあります。また、主成分であるステアロプテンの影響で、低温(約15〜20℃以下)になると精油が凝固する性質がありますが、これは品質に問題はなく、温めることで元の液体に戻ります。
この精油以外にも、アロマの世界はとても奥深いものです。
「アロマテラピー検定1級」対策や、香りで心を整える「アロマ心理カウンセラー」など、より専門的な知識を体系的に学んで、暮らしや仕事に活かしてみませんか?
【原料植物名】ダマスクローズ
【別名・和名】ロサ・ダマスケナ
【科名】バラ科
【学名】Rosa damascena
【主な産地】イラン、トルコ、ブルガリア、モロッコ
【主な抽出部位】花
【精油抽出法】水蒸気蒸留法
【成分の一例】【アルコール類】シトロネロール、【アルコール類】ゲラニオール、【アルコール類】ネロール、【アルコール類】フェニルエチルアルコール、【オキサイド類】ローズオキサイド
【ノート】ミドル・ベースノート
アロマテラピー資格、アロママッサージ資格の全体像は以下のページをご覧ください。
▶ アロマテラピー資格おすすめ比較!費用・期間、選び方を講師が解説
▶ アロママッサージに資格は必要?現場で求められる技術習得の手順
本記事ではローズ・オットーについて学びました。興味のある精油についてひとつひとつ深く学んでいくのは楽しいですね♪「もっとアロマを学んでみたい!という」お気持ちがございましたら、是非日本アロママイスタースクールをご検討下さい。アロマテラピーは奥が深くて楽しいですよ。
ビューティー関連専門学校を卒業後、大手エステティック会社で7年間勤務。
その後、当社直営サロン「Bodysh」で2年間施術経験を積み、平成30年より当スクール講師として活動しています。
現場経験と教育の両方に精通し、これまで多くのセラピストを育成してきました。
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