スイートマジョラムとは？種類や効能・精油の活用方法を紹介

マージョラムの名前の由来は諸説ありますがラテン語で「長い、より重要な」などを意味する「major」と言われています。

長寿のハーブとしても浸透しており、古代ギリシャではお墓にマジョラムを手向け亡くなった方の魂の平安を願ったとも言われます。

一方で、恋愛成就のお守りとしてや、マージョラムの花で結婚した夫婦の髪飾りを作り愛と名誉を祈る風習もあります。

マージョラムはエジプトやスペイン、フランスなど地中海の沿岸地域が原産の多年草のシソ科の植物で、大きく成長すると80cmにもなります。白やピンク色の花を咲かせます。

精油の温かみのある香りはギリシャの愛の女神であるアフロディテから与えられたと言われています。

古くから料理やハーブティーなどにも使われてきました。

温かみのあるハーブ系のスッキリした香り

ハーブ系のスイートマージョラムはシソ科のスッキリとした清涼感のある香りです。その清涼感の中に温かみのある甘みを感じるのが特徴になっています。この香りはストレスや緊張などを原因とした免疫力の低下、心拍や血圧の上昇など中枢神経系の乱れに働きかけてくれます。

この香りを嗅ぐことによって体が温められることで冷えや浮腫みの緩和にもつながると言われています。

スパニッシュマージョラム

「マージョラム」と名前がつく同じシソ科の植物ですが、スイートマージョラムとは異なった植物で精油の成分も違います。スペイン原産のスパニッシュマージョラムはスッキリした香りが特徴です。

1.8シネオールが主な成分で、うっ滞除去や去痰、抗ウイルス、抗炎症、抗菌・鎮静や免疫調整などの作用があります。

リラックス、リフレッシュ共に向いており、呼吸を楽にしてくれます。

自律神経のバランス調整作用

スイートマジョラムの作用の中にはテルピネン-4-オールが多く、この成分は抗菌、抗ウイルスなどの他に神経強壮作用も有しています。

自律神経系にも働きかけてくれるため、心の孤独感や緊張を開放してくれるとともこわばりを和らげてくれます。

自律神経乱れによって起こる不眠やイライラ、免疫力の低下にも作用してくれます。

心を温めてくれる作用

スイートマージョラムはの香りはその温かみのある香りから愛の神アフロディテから与えられたとも言われ、体だけでなく、心も温めてくれます。

心が疲労を抱えてしまった際はネガティブな考えが広がってしまいます。そのようなときにも、この香りは気持ちを落ち着かせてくれ、温かくしてくれます。

免疫力アップ作用

ストレスや自律神経の乱れ等によって免疫力の低下や不眠が起こります。

神経強壮作用のあるスイートマージョラムは心・体両方のバランス調整を得意とし、心を温めてくれ、これに加えて体を温めます。

消化促進にも作用してくれるので血行の促進、免疫力の向上にも働きかけます。

ホルモンバランスの調整作用

ホルモンバランスの乱れによって月経不順やPMS（月経前症候群）などにも作用してくれ、鎮静・鎮痛作用があるだけでなく、症状の緩和が期待されます。

呼吸器系の不調の改善作用

抗菌・抗ウイルス・抗炎症・去痰などを得意とするスイートマージョラムは喉や鼻など呼吸器系の不調にも作用してくれます。

緊張などから気管支が狭くなる咳や喘息にも緊張を和らげてくれ、慢性化してしまうことの多い気管支炎や副鼻腔炎（蓄膿症）などにも良いとされています。

筋肉疲労を和らげたい時

鎮痛・鎮静作用のあるスイートマージョラムは筋肉の炎症を抑え、痛みを和らげてくれます。

疲労や運動の直後に湿布や水風呂などでのアイシング、タオル冷却の際などにスイートマージョラムを数滴使用するとじんわり筋肉の炎症を鎮められクールダウンに繋がります。

足のむくみを軽減したい時

スイートマージョラムには体を温めてくれる効果や鎮痛、鎮静の効果があります。筋肉の緊張を緩め、血行が促進されることによって浮腫みが緩和されます。香りを嗅いだり、皮膚から成分と吸収すると体の中からじんわり作用するので、痛みを伴うような慢性的な浮腫みにも作用してくれます。

アレルギ-症状を緩和したい時

スイートマージョラムは抗炎症・抗ヒスタミン様作用があります。免疫力の低下で症状が悪化する花粉症などのアレルギー症状やお肌の炎症にも作用してくれます。アレルギー症状の予防にも効果が期待されます。

肩こり・腰痛を緩和したい時

筋肉の緊張や血行不良によって起こる慢性的な肩こりや腰痛に対して、筋肉の炎症や緊張を緩和し、血行を促してくれるスイートマージョラムは効果的です。

慢性化すると外部からのマッサージなどのアプローチでは痛みや不快に感じることがありますが、精油を使うことで体内から心身に働きかけてくれます。

アロマバス

【用意するもの】スイートマージョラム2滴、ジンジャー1滴、スイートオレンジ4滴、シダーウッド2滴【使用方法】お湯を張った湯船に各精油を滴数垂らし入れます。よく混ぜてから入浴します。浮腫みや筋肉疲労におすすめです。

足浴

【用意するもの】お湯を張ったバケツ又は足浴器、スイートマージョラム3滴、ジュニパー2滴、サンダルウッド2滴、レモン2滴【使用方法】お湯を張ったバケツ又は足浴器に各精油を滴数垂らします。よく混ぜてから足を入れて足浴を行います。関節痛、神経痛、筋肉の緊張緩和におすすめです。

アロマディフューザー

【用意するもの】アロマディフューザー、スイートマージョラム3滴、ベルガモット2滴、ジャスミン2滴、ブラックペッパー1滴【使用方法】アロマディフューザーに水と各精油を滴数垂らし入れ芳香します。不安や孤独を和らげてくれるのにおすすめです。マイナスな感情を和らげるだけでなく、凛とした女性らしい香りは自身を取り戻す手助けもしてくれます。 ※アロマディフューザー機器の使用方法に従って使用してください。

アロマライト

【用意するもの】アロマライト、スイートマージョラム2滴、ラベンダー3滴、サイプレス2滴、ティートリー1滴【使用方法】アロマライトの受け皿に各精油を滴数垂らし、芳香します。 強いストレスや緊張で気持ちが高ぶってしまう時におすすめです。

アロマスプレー

【用意するもの】スプレーボトル、無水エタノール5ml、精製水（無ければ水）25mlスイートマージョラム2滴、ペパーミント1滴、ティートリー1滴、ベルガモット2滴【作り方】スプレーボトルに各精油を垂らし入れて、無水エタノールを入れて混ぜ合わせます。そこに精製水を入れてさらによく混ぜアロマスプレーの完成です 風邪や喘息などの症状におすすめです。【使用方法】マスクに吹きかけマスクスプレーとして使用したり空間の芳香に使用します。※アロマスプレーは水を使用しているので作成後、高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1週間程度で使い切ってください。使用前によく振ってください。

スキンケアオイル

【用意するもの】キャリアオイル30ml、スイートマージョラム2滴、ラベンダー3滴、ジャーマンカモミール1滴、フランキンセンス4滴【作り方】キャリアオイルに各精油を滴数垂らし入れます。よく混ぜたらブレンドオイルの完成です【使用方法】お肌の気になるところに塗布してゆっくりなじませます。お肌の再生や傷の消毒にも作用してくれ、小じわ、クマなどの改善におすすめです。 ※ブレンドオイルは作成後、密封して高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1ヶ月程度で使い切ってください。

血圧を下げる作用があるため低血圧の方の使用や妊娠中に使用は避けてください。鎮静作用があるため、運転や集中力を要する際の使用は避ることをおすすめします。

【原料植物名】スイートマジョラム
【別名・和名】マヨラナ
【科名】シソ科
【学名】Origanum majiorana
【主な産地】スペイン、エジプト、チュニジア、フランス
【主な抽出部位】葉（花の咲いた全草）
【精油抽出法】水蒸気蒸留法
【成分の一例】モノテルペンアルコール類テルピネン-4-オール、モノテルペン類γ-テルピネン、p-シメン、サビネン、 モノテルペンアルコール類酢酸リナリル、エステル類　酢酸ゲラニル、セスキテルペン類カリオフィレン
【ノート】ミドルノート

本記事ではスイートマジョラムについて学びました。興味のある精油についてひとつひとつ深く学んでいくのは楽しいですね♪「もっとアロマを学んでみたい！という」お気持ちがございましたら、是非日本アロママイスタースクールをご検討下さい。アロマテラピーは奥が深くて楽しいですよ。

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