ティートリーとは?
種類や効能・精油の活用方法を紹介
清涼感のあるティートリーは呼吸器系をスッキリさせてくれ、マスクスプレーなどとして一般的にも広がっており、乾燥の気になる冬場は特に人気の精油です。抗菌・抗ウイルス作用があり、風邪や呼吸器系の不快感にも作用咲いてくれます。薬剤としても古くから根付いており、「メディカルティートリー」と呼ばれることも。抗菌・抗ウイルスに優れたティートリーですが、他にも心身への優れた作用を有しています。今回はティートリーの心身、お肌への作用やおすすめの活用方法をご紹介します。
ティートリーは主にオーストラリアに自生するフトモモ科の小高木で、生命力が強く、樹高は1年で150cmも成長すると言われています。針のような細く柔らかい緑色の葉が特徴で、ティートリーレイクと呼ばれる湖近くなどに群生しています。
この精油の主成分はモノテルペンアルコール類であるテルピネン-4-オール(含有量35〜48%程度)で、α-テルピネン、γ-テルピネン、1,8-シネオール、α-ピネンなども含まれています。テルピネン-4-オールに由来する清涼感のあるスッキリとした香りが特徴で、その作用は強力な抗菌・抗ウイルス・抗真菌(抗カビ)作用の根幹をなし、抗炎症作用や免疫調整作用にも優れています。また、副交感神経を高め、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。地域によって含有成分に差があり、テルピネン-4-オールが多く1,8-シネオールの少ない精油は、刺激が少なく抗炎症などに優れた質の良いものとされています。
ティートリーの歴史は数千年前、原産地の先住民であるアボリジニが、ユーカリプタスと並び感染症や傷を癒やす万能薬として葉を砕いたり煎じ液として用いていた時代に遡ります。また、アボリジニがこの葉をお茶として煎じて飲んでいたことから、18世紀後半にオーストラリアを探検したイギリスの航海者キャプテン・ジェームズ・クックの探検隊がこれを**ティーツリー(お茶の木)**と名付けたと広く言われています。20世紀に入り、化学者アーサー・ペンフォールドによってその抗菌作用が科学的に発見され、第二次世界大戦中にはオーストラリア兵の抗菌薬として利用された歴史があります。
使用上の注意として、妊娠中・授乳中の方は、成分が胎児や乳児に影響を与える可能性を考慮し、医師や専門家に相談の上、低濃度で使用することが推奨されます(強力な通経作用や流産のリスクを示す明確な根拠は少ないものの、安全を期すため)。また、高血圧の方やうつ病などで治療中の方は、ティートリーの神経強壮作用が心身に活力を与える作用があるため、症状に影響を与える可能性を考慮し、使用前に医師に相談することが望ましいです。
ティートリー精油はオーストラリアを中心に大量に栽培されており、供給が比較的安定しているため、ラベンダーなどと比べて特に高価で希少な精油としては扱われず、手に入れやすい精油の一つとされています。ただし、近年は国際的なコスト高や為替変動の影響、特定の産地や品種による高品質な国産品の希少性などにより、価格が上昇したり高価になるケースもあります。
ティートリーの主成分であるテルピネン-4-オールの爽やかな青みのある香りとテルピネオールのライムのようなスッキリした香りが特徴です。清涼感のある香りは呼吸器系を楽にしてくれると共に、鼻の通りを良くしてくれるので、風邪や花粉症等で鼻が詰まり、呼吸が苦しい時や頭がぼんやりする、顔が重だるいときなどにもおすすめです。
「ティートリー」と呼ばれる植物は、フトモモ科メラレウカ属に属し、数百種類あるといわれています。精油として主に流通しているのは、学名*Melaleuca alternifolia*から抽出されるものが一般的です。ティートリーとよく似た香りや作用を持つ精油として、同じメラレウカ属のニアウリや、カユプテ、そして成分構成が類似し、清涼感があるユーカリなどが挙げられます。ただし、マヌカハニーで有名なマヌカもティートリーと混同されることがありますが、精油の成分構成は異なります。
スッキリした香りを特徴としたテルピネン-4-オールはティートリーに多く含有しており、この成分は抗菌・抗ウイルス・抗真菌・抗炎症・鎮静・鎮痛を得意としています。精油の効果は体の内外に作用してくれ、風邪やウイルス、お肌の炎症、皮膚の感染症である水虫などにも大いに役立ちます。
ティートリーは抗炎症や抗感染症、神経系の強壮などの作用を得意とする成分を多く含有しており、これらの作用は免疫力の強化にもつながっています。特に免疫力低下の原因になるストレスや精神疲労に働きかけてくれ、自身の低下や心配などで不安定になった心を落ち着かせてくれ、免疫力の再形成に役立ちます。
テルピネン-4-オールやテルピネオールの香りは清涼感があり、スーッとした鼻の通りを良くしてくれる香りです。これらの成分は鎮痛、鎮静などの作用があり、神経の高ぶりやイライラや不安、心配などを鎮めてくれます。また、神経強壮の作用もあり、心に活力を与えてくてるのでマイナスな感情を明るく転換してくれます。
抗菌・抗炎症・抗感染症などを得意とするティートリーはお肌のトラブルにも活躍してくれます。炎症を抑えるだけでなく、殺菌作用もあるため菌の繁殖を抑え、患部の広がりを抑制してくれます。古くは薬として傷の手当にも使われていました。
精神の疲労や強いストレスを感じたときには無気力感に陥ってしまうことも。神経強壮の作用のあるティートリーは心の疲労感を和らげ、精神に力を与えてくれます。リモネンなどの交感神経への作用もあり、心の鎮静だけでなく、やる気を呼び起こす手助けもしてくれます。
ティートリー + 女性 ティートリー精油の強力な抗菌・抗真菌作用は、女性特有のデリケートゾーンの不調やカンジダ症などの真菌性の悩みの緩和に役立つことが期待されます。また、免疫賦活作用や抗ウイルス作用があるため、PMSや更年期に伴う免疫力の低下による風邪や感染症の予防にも有効です。むくみや冷えといった症状に特化した直接的な作用は明確ではありませんが、爽やかな香りはリフレッシュ効果をもたらし、精神的な不調のサポートにつながります。
ティートリー精油は、その強力な殺菌作用、抗真菌作用、抗炎症作用により、ニキビなどの肌トラブルの原因菌をコントロールし、肌荒れ予防や肌荒れケアに効果があるとされています。炎症を抑え、傷の治りを早める作用もあるため、炎症を伴う吹き出物やニキビに用いられます。また、消炎効果でシミやイボに、殺菌効果で虫刺されや水虫、汗疹のケアにもおすすめで、スキンケア用として全ての肌質に使用できるとされ、お肌のバランスを整えて穏やかに保ちます。
ティートリーは、**浄化**のエネルギーを持つ精油とされ、**空間のネガティブなエネルギーを払い、空気を清らかにする**目的で用いられます。特に**ショックを癒す**作用があるとも言われ、敵意や困難な状況から自分を守り、**精神的な弱さからくる不安を和らげて**、沈んだ気持ちを引き上げ、**活力を与えてくれる**とされています。爽快でシャープな香りは、頭をスッキリさせたいときや**集中力**を高めたいときにも役立ち、瞑想前の気持ちの切り替えにも利用されます。
アロマの香りに、手軽な「ふれあうケア」を組み合わせることで、癒しの効果はぐっと高まります。
「ハンドマッサージ」や「介護メディカルアロマ」など、初心者でも短期間で習得でき、ご家族のケアやボランティアですぐに役立つ技術があります。
菌やウイルスの体への侵入を防いだりや免疫作用によって、喉のむず痒さや不快感、鼻水・鼻詰まり、顔の重だるい感じなどの症状が起こります。そのような症状の際に、炎症を抑え、喉や鼻をすっきりさせてくれるとともに痰の排出も手助けしてくれます。
ニキビや吹き出物はストレスやホルモンバランス、皮脂の分泌バランスの乱れ等によって起こります。ティートリーの主成分であるテルピネン-4-オールは抗菌・抗ウイルス・抗真菌・抗炎症・鎮静・鎮痛を得意とし、ニキビや吹き出物などのケアと予防にオススメです。
血行不良や冷え、ストレスによって免疫力は低下してしまいます。神経系の疲労や苛立ちを鎮めてくれ神経の高ぶりや心身の緊張を緩和してくれることで免疫力強化にも繋がります。
消毒や緊急時の薬として古くからとして傷や炎症などに用いられてきたティートリーは抗炎症、抗感染症、鎮痛、鎮静の作用があり、患部に塗布することでお肌の炎症に働きかけてくれます。皮膚だけでなく、口内の炎症にも作用し、口内炎や歯周病などのケアにも有用です。
【用意するもの】キャリアオイル40ml、ティートリー3滴、スイートマージョラム3滴、ペッパーミント2滴、シダーウッド4滴【作り方】キャリアオイルに各精油を滴数垂らし入れてよく混ぜブレンドオイルを作ります【使用方法】ブレンドオイルを使って全身をゆったりマッサージしていただきます。マッサージによる血行促進と精油の免疫強化の作用でアレルギー症状の緩和に繋がります。※ブレンドオイルは作成後、密封して高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1ヶ月程度で使い切ってください
【用意するもの】キャリアオイル30ml、ティートリー2滴、フランキンセンス3滴、ラベンダー3滴【作り方】キャリアオイルに各精油を滴数垂らし入れてよく混ぜブレンドオイルを作ります【使用方法】作成したブレンドオイルをお肌の気になるところに塗布します。優しくなじませ、お肌に浸透させます。薬として古くから重宝されてきたティートリーは傷やニキビ痕のケアにおすすめです。 ※ブレンドオイルは作成後、密封して高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1ヶ月程度で使い切ってください
【用意するもの】スプレーボトル、無水エタノール5ml、精製水(無ければ水)35ml、ティートリー3滴、ラベンダー3滴、ゼラニウム2滴、ユーカリ2滴【作り方】スプレーボトルに各精油を垂らし入れて、無水エタノールを入れて混ぜ合わせます。そこに精製水を入れてさらによく混ぜアロマスプレーの完成です【使用方法】作成したアロマスプレーを腕や足などお肌の炎症や虫刺されなどに吹きかけます。抗炎症や鎮静、鎮痛を得意なので虫刺されや虫よけにおすすめです。虫除けにも活用できます。※アロマスプレーは水を使用しているので作成後、高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1週間程度で使い切ってください。使用前によく振ってください。
【用意するもの】バスソルト200g、ティートリー2滴、サンダルウッド3滴、ラベンダー3滴、レモン2滴【作り方】バスソルトに各精油を滴数垂らしてよく混ぜアロマバスソルトの完成です【使用方法】作成したアロマバスソルト50gをお湯を張った湯船に入れます。よく混ぜたら入浴します。抗炎症や抗感染症をお得意としたティートリーは疲労回復や感染症、膀胱炎のケアにもおすすめです。※作成したアロマバスソルトは密封した容器に入れて保管し、1ヶ月程度で使い切ってください。
【用意するもの】アロマライト、ティートリー3滴、レモングラス1滴、ベルガモット3滴、ミルラ1滴【使用方法】アロマライトの受け皿に各精油を滴数垂らして芳香します。疲労回復やエネルギーをもたらしてくれるので心身の疲労を感じた時におすすめです。
【用意するもの】アロマディフューザー、ティートリー1滴、ペパーミント1滴、ゼラニウム2滴、シダーウッド3滴、スイートオレンジ4滴【使用方法】アロマディフューザーに水、各精油を滴数入れて芳香します。集中力を高めてくれるブレンドなので、勉強やお仕事などの際におすすめのブレンドです。※アロマディフューザー機器の使用方法に従って使用してください。
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ティートリー精油は、含有成分である1,8-シネオールによる皮膚刺激の可能性があるため、使用量に注意が必要です。ティートリー精油自体は比較的皮膚刺激性が低いとされますが、敏感肌の方や高濃度での使用は刺激となる恐れがあるため、念のためパッチテストを行ってからの使用が安全です。
精油全般の基本的な注意点として、原液を直接皮膚につけることは厳禁であり、必ずキャリアオイルなどで希釈してください。皮膚への適用における推奨濃度は、一般的に顔に使用する場合は0.1%〜1%、身体のマッサージに使用する場合は1%程度以下とされています。なお、ティートリー精油には光毒性がないとされています。
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【原料植物名】ティートリー
【別名・和名】なし
【科名】フトモモ科
【学名】Melaleuca alternifolio
【主な産地】オーストラリア ・南アフリカ
【主な抽出部位】葉
【精油抽出法】水蒸気蒸留法
【成分の一例】モノテルペン炭化水素類 テルピネン-4-オール、モノテルペン類γーテルピネン、αーテルピネン、アルコール類テルピネオール、オキサイド類1.8シネオール、カジネン
【ノート】トップ・ミドルノート
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本記事ではティートリーについて学びました。興味のある精油についてひとつひとつ深く学んでいくのは楽しいですね♪「もっとアロマを学んでみたい!という」お気持ちがございましたら、是非日本アロママイスタースクールをご検討下さい。アロマテラピーは奥が深くて楽しいですよ。
ビューティー関連専門学校を卒業後、大手エステティック会社で7年間勤務。
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