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スパイスとして生活にも根付いている【ブラックペッパー】。古くから世界中で食用として取引され、刺激的な辛味は血行を良くしてくれたり、消化を促すと行った作用は生活の中にも広く浸透しています。香辛料として料理に欠かせないものとして生活にも根付いています。今回はブラックペッパーの精油としての心身への作用や活用方法を詳しくご紹介します。
香辛料として有名なコショウの木は、インド南部のマラバル海岸を原産とするつる性の植物です。その実(果実)が完全に熟す前のコショウの実をグリーンペッパーと呼び、これを乾燥させたものがブラックペッパーとして古くからスパイスとして使用されてきました。その歴史は古く、4000年もの昔にインドなどで使用が記録され、紀元前には古代エジプトでミイラに用いられたとされます。古代ローマ時代には金と同等の価値があるとされ、その高価さから「黒いダイヤ」とも呼ばれ、中世ヨーロッパの大航海時代の到来をもたらすほど貴重な貿易品として扱われていました。名前の由来は、サンスクリット語の「*pippali*(木の実)」が変化したものとされています。ブラックペッパー精油の主要な化学成分は、モノテルペン炭化水素類であるリモネン、サビネン、アルファ-ピネン、ベータ-ピネンです。その他、セスキテルペン炭化水素類のベータ-カリオフィレンなどが含有され、これらの成分の複合的な働きにより、体を温める温熱作用、消化促進作用、鎮痙作用、そして抗炎症作用や鎮痛作用を発揮します。この温熱作用により、冷え性、血行不良によるこわばりや関節の冷え、むくみなどの緩和に作用し、特に筋肉痛や疲労回復に役立ちます。また、精油はスパイスとしての需要が高く世界的に栽培されているため極端に希少ではなく、ローズなどの精油と比較すると中程度の価格帯で比較的安定しているといえます。
刺激のあるスパイスとして浸透しているブラックペッパーはシトラス系の精油に多いモノテルペン類の成分を多く含有しています。そのため、シトラス調の爽やかな香りが特徴で、その中に、ピリッとスパイシーな辛味が感じられます。セスキテルペン類も多いのでトップ・ミドル両方の揮発性を持ちます。
ブラックペッパー精油は、そのスパイスとしての需要が高く、世界的に広く栽培されているため、極端に希少ではありません。そのため、ローズやサンダルウッドなどの精油と比較すると中程度の価格帯にあります。価格は、原料となるコショウ豆の収穫量や市場価格に影響されますが、精油の抽出効率が極端に低くないため、比較的安定しているといえます。
【ピンクペッパー】はペルーやチリなどを産地としたウルシ科の植物です。ブラックペッパーとは種が異なる植物です。軽い刺激のスパイシーな香りです。抗うつ、抗炎症、抗菌、収れん、消化促進、鎮痛、お肌の再生、利尿作用などがあります。ピンクの実は食用としても使用されています。※グリーンペッパー、ホワイトペッパーなどのスパイスもありますが、精油として使用することはほとんどありません。ブラックペッパーが熟す前の実がグリーンペッパーです。
この精油以外にも、アロマの世界はとても奥深いものです。
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ハーバリストであり、【The Herall(本章書)】の著者であるジョセフ・ミラーによって体の循環を促す助けが説かれました。ブラックペッパーの主な成分は【モノテルペン類】に属しておりこの成分は柑橘系のような香りと、揮発性、うっ滞除去、鎮痛、去痰、血行促進、粘液溶解、副腎皮質刺激、コルチゾン様作用などを持ちます。血行を促進すること筋肉の活動が活発になり、更に冷えを改善し、体を温めてくれます。
ブラックペッパーに含まれるβ-カリオフィレンが多く含まれており、循環促進を促す作用があるため、腸の活動を促し、消化器系の分泌を調整してくれるとともに、消化の促進にも働きかけてくれます。体を温めてくれる作用もあるため、消化器系の負担も緩和してくれます。
体を温めてくれる作用や血行促進、鎮痛や鎮静を得意とするブラックペッパーは肩凝りや腰痛にも作用してくれます。筋肉の硬直やこわばり、血行不良になった心身の緊張を緩和して、凝り固まった血行を促進してくれるので、痛みを楽にしてくれるだけでなくコリの予防にも繋がります。
ブラックペッパー精油は、強力な温熱作用と血行促進作用があるため、マッサージに使用することで筋肉の緊張を和らげ、セルライトやむくみの軽減に役立ちます。また、抗菌作用や抗炎症作用も期待できます。しかし、その強い刺激性から、顔など敏感な部分のスキンケアには不向きで、使用する際は低濃度での使用を徹底する必要があります。
強いプレッシャーや重圧に押しつぶされそうな心理状況の際に心のプレッシャーから開放してくれる作用があります。重圧から開放されることで活力がみなぎり、やる気やエネルギーを与えてくれます。スッキリした香りは男性にも好まれる香りです。
消化や血行などの促進作用が期待されるブラックペッパーは高齢者の嚥下療法にも使われることがあります。高齢になると食べ物が飲み込みにくくなったり、唾液の分泌や舌の動きが鈍くなり誤飲してしまうことも増えます。ブラックペッパー嚥下機能の促進として、ブラックペッパーを使用し、香りの刺激が脳に伝わることで嚥下が促進される研究がなされ、施設や病院などでも実践されています。
ブラックペッパーは、火や太陽のエネルギーを象徴し、停滞した思考やエネルギーを燃やし尽くす作用があるため、心の浄化と精神的な活力を高めるのに役立つとされます。深いグラウンディングを促し、自信と勇気を与え、他人に依存する気持ちを断ち切るサポートをすると言われます。瞑想やヨガの際には、現実との繋がりを意識し、心を強く持ちたいときに使用されます。
ブラックペッパー精油は、光毒性はないとされています。しかし、皮膚への刺激が非常に強いため、敏感肌の方は使用を避け、肌に使用する際は必ず植物油などで極めて低濃度(最大でも1%程度まで)に希釈して用いるべきです。特に注意が必要なのは、妊娠中、腎臓疾患、高血圧症の方への使用は禁忌または避けることです。
アロマの香りに、手軽な「ふれあうケア」を組み合わせることで、癒しの効果はぐっと高まります。
「ハンドマッサージ」や「介護メディカルアロマ」など、初心者でも短期間で習得でき、ご家族のケアやボランティアですぐに役立つ技術があります。
ブラックペッパーの辛味のある爽やかな香りは体を温めて、代謝を促進してくれるので、食欲のないときにも作用してくれ、消化不良や、お腹の膨満感、便秘など消化器系の不調にも働きかけてくれます。
慢性的な浮腫みが続くと、だるさだけでなく痛みを伴うことがあります。痛みを伴う浮腫みの場合、マッサージなどの刺激にも痛みや不快感を感じてしまいます。循環やうっ滞除去だけでなく鎮痛・鎮静などを得意としたブラックペッパーは炎症を抑えを緩和し、浮腫みの改善に働きかけてくれます。
近年では女性だけでなく男性にも多く聞かれる手足の冷え。末端の血行不良によって起こりますが、デスクワークなどで体の大きな筋肉の活動が少なくなると末端の毛細血管までの循環が少なくなり、冬場は気温の低下で更に症状が悪化します。血行促進や緊張緩和作用のあるブラックペッパーは冷えの改善に有用です。
シトラス調の爽やかな香りとピリッとしたスパイシーな刺激的な香りを持つブラックペッパーは心のプレッシャーを解き放ち、開放感をもたらしてくれます。重圧やストレスに感じる時に特にオススメな精油です。
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【用意するもの】
アロマライト、ブラックペッパー2滴、パチュリ1滴、レモングラス2滴、シダーウッド3滴
【使用方法】
アロマライトの受け皿に各精油を滴数垂らして芳香します。心に感じた重圧やプレッシャーから開放してくれるブラックペッパー。男性にも好まれる辛味のあるスッキリした香りなので、お仕事中にもおすすめです。
【用意するもの】
キャリアオイル30ml、ブラックペッパー2滴、ローマンカモミール2滴、ラベンダー5滴
【作り方】
キャリアオイルに各精油を垂らし入れて混ぜ、ブレンドオイルを作ります
【使用方法】
ブレンドオイルをお肌に塗布し、マッサージします。お肌の毛細血管にも作用し、お肌の再生や血色をよくしてくれます。
※ブレンドオイルは作成後、密封して高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1ヶ月程度で使い切ってください。
【用意するもの】
ブラックペッパー2滴、サンダルウッド3滴、グレープフルーツ3滴、ジュニパー2滴
【使用方法】
お湯を張った湯船に各精油を滴数垂らします。よく混ぜてから入浴していただきます。筋肉の緊張を緩和し、循環を促してくれるブラックペッパーは肩こりや腰痛の改善、予防だけでなく、リウマチや冷えを原因とした関節の痛みの軽減にも繋がります。
※皮膚刺激があるので1%未満での使用してください。
【用意するもの】
スプレーボトル、無水エタノール10ml、精製水(無ければ水)40滴、ブラックペッパー2滴、レモン4滴、ローズマリー1滴
【作り方】
スプレーボトルに無水エタノール、各精油を滴数いれ混ぜます。そこに精製水を入れ混ぜてアロマスプレーを作成します
【使用方法】
空間の芳香やマクスに吹きかけ使用しますブラックペッパーはタバコを吸いたくなる気持ちを抑えてくれる作用があると言われています。
※アロマスプレーは水を使用しているので作成後、高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1週間程度で使い切ってください。使用前に良く振ってください
【用意するもの】
お湯を張ったバケツや足浴器、ブラックペッパー2滴、ジンジャー2滴、スイートマジョラム3滴
【使用方法】
お湯を張ったバケツや足浴器に各精油を滴数垂らし混ぜます。両足をゆっくり浸け足浴を行います。循環促進を得意としたブラックペッパーは慢性的な冷えの改善におすすめです。
※皮膚刺激があるため低濃度でブレンドし、妊婦や低血圧の方の使用は控えてください。
【用意するもの】
アロマディフューザー、ブラックペッパー2滴、ラベンダー5滴、グレープフルーツ3滴
【使用方法】
高齢になると顔や口腔内の筋肉の硬直や唾液分泌の低下等によって起こる嚥下機能の低下します。嚥下マッサージなどと併用して、食事前に芳香していただくと緊張の緩和と代謝の促進などを促してくれるのでおすすめです。
※アロマディフューザー機器の使用方法に従って使用してください。
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妊娠中(特に初期)は控える。なぜなら、高濃度での使用は皮膚や肝臓への刺激があるため、使用量に注意が必要です(1%以下での使用にする)
ブラックペッパー精油は、光毒性はないとされています。しかし、皮膚への刺激が非常に強いため、敏感肌の方は使用を避け、肌に使用する際は必ず植物油などで極めて低濃度(最大でも1%程度まで)に希釈して用いるべきです。特に注意が必要なのは、妊娠中、腎臓疾患、高血圧症の方への使用は禁忌または避けることです。
【原料植物名】コショウ
【別名・和名】ペッパー
【科名】コショウ科
【学名】Piper nigrum
【主な産地】インド、スリランカ、マダガスカル
【主な抽出部位】果実
【精油抽出法】水蒸気蒸留法
【成分の一例】【セスキテルペン類】β-カリオフィレン、【モノテルペン炭化水素類】リモネン、α-ピネン、β-ピネン、β-ファルネセン
【ノート】トップ~ミドルノート
本記事ではブラックペッパーについてご紹介させていただきました。興味のある精油について一つひとつ深く学んでいくのは楽しいものですね♪「もっとアロマを学んでみたい!という」お気持ちがございましたら、是非日本アロママイスタースクールをご検討下さい。アロマテラピーは奥が深くて楽しいですよ。
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