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コアラの好物として一般的に知られているユーカリは抗菌、抗ウイルス、抗炎症などに優れており、最近では冬場の感染症の広がる時期にマスクスプレーとして使用されることも多くなりました。ユーカリの優れた効能やおすすめの使い方を詳しくご紹介します。
コアラの主食として有名なユーカリはオーストラリア原産のフトモモ科の植物です。生育が早く、多くは50~60m、成長すれば100mを超える樹木もありますが、精油として使用される種類はその中の限られたものになります。ユーカリ(Eucalyptus)という名前は、ギリシャ語の「エウカリプトス」に由来し、「よくおおわれた」という意味があります。これは、蕾がつくと花弁が合着して蓋状となることや、乾燥地でもよく育ち大地を緑で覆う様子から名付けられたという説があります。
ユーカリの歴史は古く、オーストラリアの先住民であるアボリジニが、古くから知られていたユーカリの抗菌・抗炎症作用を利用し、葉を燃やした煙を吸入したり熱冷ましに使用するなど、傷や感染症、発熱の治療薬として使用していました。その後、1770年にイギリスの探検家**ジェームズ・クック(J. Cook)**らがユーカリを世界中に広めました。現在でもその効果は海外の家庭で常備薬として浸透しており、大きな戦争などでも使われた歴史があります。
ユーカリ精油の主要な化学成分は、オキサイド類に属する1,8-シネオール(別名:ユーカリプトール)です。特にユーカリ・グロブルスでは、この成分が全体の60%から80%を占めます。この1,8-シネオールは、強力な去痰作用、抗カタル作用(粘膜のうっ滞除去)、抗ウイルス作用、抗菌作用、抗炎症作用を持つことが特徴です。この作用により、海外では去痰作用や鎮静作用が高いことから、風邪、インフルエンザ、気管支炎、喘息などの呼吸器系の不調(痰、咳、鼻詰まり)の緩和や、筋肉痛、神経痛などにも利用されています。また、殺菌・消毒作用、昆虫忌避作用(防虫)も持ち、防カビや防ダニにも利用されるため、化粧品や医薬部外品などにも使用され、『体を治療する』ことを目的として活用されています。
ユーカリ精油は、原料となるユーカリの木が世界各地で広く栽培・供給されているため、ネロリやローズといった非常に希少な精油と比較して、特別に高価または希少とされることは少なく、比較的安定した価格で手に入れやすい精油の一つです。ただし、近年は他の精油と同様に国際的なコスト高騰の影響を受ける場合があります。
この精油以外にも、アロマの世界はとても奥深いものです。
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1.8シネオールの特徴である清涼感のある香りはミントやハーブ系の精油にも多く、リモネンのみずみずしい香りも含有しているため鼻を抜けるスーッとした香りがします。その香りは憂うつな気持ちをリフレッシュさせてくれ、気分をクリアにしてくれます。また、ユーカリプタスは『肺を開く』という代名詞もあり、呼吸器系を強力に手助けしてくれます。
【ユーカリ精油は、700種類以上あるユーカリ属の樹木から抽出されますが、その中で精油として流通する代表的な品種には、主に1,8-シネオールを豊富に含むユーカリ・グロブルスとユーカリ・ラディアータ、そして主成分がシトロネラールである**ユーカリ・シトリオドラ(レモンユーカリ)**があります。これらの品種は、それぞれ含有成分と香りの特徴、作用が大きく異なります。
中でもユーカリ・グロブルスは、一般的に広く使用されており、鋭い清涼感を持つシャープな香りが特徴です。主成分である1,8-シネオールの含有量が特に多く、この成分には強力な去痰作用や循環促進作用があり、風邪やインフルエンザ、花粉症などの呼吸器系の不調やお肌のトラブルに作用します。また、集中力を高めたいときにも有用です。ただし、1,8-シネオールの含有量が多いために刺激が強いため、使用量や使用時間には注意が必要です。
【ユーカリ・シトリオドラ】レモンやレモングラスの精油に多く含まれるシトラールやシトロネラールの含有量が多くレモンに似た香りを持つことから別名をレモンユーカリとも呼ばれています。スパイスのような香りもありエスニックさも感じます。抗炎症作用があり、お肌のかゆみや炎症を抑えてくれます。虫刺され等にも効果的です。心への働きかけとして、イライラや興奮を落ち着かせてくれ就寝前に使用することで深い眠りに導いてくれます。
【ユーカリ・ラディアータ】主な産地はオーストラリア、南アメリカ、中国などで、1.8シネオールの含有量がユーカリ・グロブルスと比較すると少ないため刺激が少なく香りも甘みを感じられます。抗感染症、風邪、花粉症、インフルエンザなどの予防、症状の緩和にも効果的です。また、爽やかな香りは頭をスッキリさせてくれ集中力を固めてくれます。
古くから鎮静作用・抗菌作用・殺菌作用などに優れており傷や怪我の炎症を抑えるだけでなく、筋肉や神経の痛みにも作用してくれます。ピネン、リモネンには鎮痛作用があり痛みの緩和を得意とします。心身の緊張を和らぐと肩の力が抜けやすくなります。海外では常備薬として家庭に置かれ、使用されるほど一般的にこの作用が知られています。
ユーカリの主成分である1.8シネオールは抗炎症、抗感染症、殺菌作用などに優れており、お肌にできた傷、火傷などの炎症、ニキビ痕などにも作用してくれます。傷の手当にも使用されており、フランス人医師のジャン・バルネによってその効果が実証され戦争などで兵士の治療にも使用されてきました。血行促進作用もあるので傷や炎症の回復にも繋がります。
ピネン、リモネンの作用は心の鎮静にも働きかけてくれます。心身の緊張を和らげてくれるので、肩の力が抜けて呼吸も楽になります。また、興奮やイライラを鎮めてくれ頭をクリアにしてくれるので感情を冷静にしてくれ、心の安定につなげてくれます。気持ちを鎮めるだけでなく、清涼感には強壮作用もあるため、心にエネルギーを与えてくれます。
ユーカリに含まれるピネン、リモネンは心身の鎮静を行ってくれるため不安や無気力感、憂うつな気分をクリアにしてくれます。また、体の緊張も和らげ、呼吸を大きく深くしてくれるので肩の力が抜けてリラックスし、心地よい睡眠につなげてくれます。
ユーカリに最も多く含まれる1.8シネオールは去痰や抗炎症、免疫強壮などの作用があり、風邪やウイルスなどを含め、気管支炎や喘息、慢性鼻炎などにも働きかけてくれます。痰を排出しやすくしてくれるので、呼吸器系の不快感も和らげ鼻の通りもスッキリさせてくれます。また、免疫強壮作用もあり、予防の役割も担ってくれます。
ユーカリに香りには殺菌作用、消毒作用もあり、蚊などの防虫にも役立ちます。市販の消毒スプレーや防虫スプレーなどにもユーカリの成分が含まれているモノもあります。1.8シネオールやα-ピネン、リモネンの香りによるものです。
ユーカリ精油は、特に女性特有の悩みに関する情報として、更年期障害に伴うホットフラッシュ、イライラ、不眠症といった症状を軽減する目的で、アロマトリートメントのフットバスなどに使用されることが報告されています。これは、ユーカリの香りによる心身の鎮静作用や強壮作用が、心にエネルギーを与え、気分の転換につながるためです。冷えやむくみといった血行不良に関する直接的な情報は見当たりませんでしたが、頭をクリアにして集中力を高める作用があるため、ストレスによる精神的な不調の緩和には役立ちます。
ユーカリエキスには、抗菌効果、血行促進効果、抗炎症作用があり、肌荒れ防止や消炎に効果があるため、鎮静や保湿成分として化粧品に配合されています。特にユーカリ・ラディアータは肌に優しいため、スキンケアに適しており、頭皮の炎症を抑えるシャンプーなどに混ぜて使うことができます。また、ユーカリエキスは、肌の潤いを奪う酵素の働きを阻害し、セラミド生成を促進する効果があるため、小じわ予防やアンチエイジング効果も期待できます。炎症や神経痛、火傷などの外傷、筋肉痛などの医薬品にもよく使用されています。
ユーカリ精油は、その清潔感のある爽やかな香りから、空間をリフレッシュし、エネルギーの浄化をしたい時におすすめされています。精神的な側面では、興奮やイライラを鎮め、頭をクリアにしてくれる作用があるため、感情を冷静にし、心の安定につなげてくれます。情報が整理できず考えが行き詰まってしまう時に、冷静さを取り戻し、新しい発想や気分の転換につなげるのに適しています。清涼感には強壮作用もあるため、心にエネルギーを与え、心身の緊張を和らげる働きもあります。
アロマの香りに、手軽な「ふれあうケア」を組み合わせることで、癒しの効果はぐっと高まります。
「ハンドマッサージ」や「介護メディカルアロマ」など、初心者でも短期間で習得でき、ご家族のケアやボランティアですぐに役立つ技術があります。
仕事や試験、運転など集中したい時にユーカリはおすすめです。1.8シネオールやα-ピネンなどの香りは清涼感のある香りは気持ちをクリアにし、集中力を高める手助けをしてくれます。呼吸器系にも作用してくれるので心も落ち着かせ冷静にさせてくれます。
鎮静作用は心にも作用してくれます。情報の整理が追いつかない、考えが行き詰まってしまう時、イライラが治まらないときなどに感情を冷静にしてくれ、頭の中をクリアにしてくれます。冷静さを取りもどくことで、新しい発想が生まれたり、気分の転換にも繋がります。
抗炎症、抗感染症、鎮静などを得意としたユーカリは日焼け痕やニキビ痕等の回復にも作用してくれます。日焼けは軽い火傷とも言われます。日焼け後のお肌の炎症を抑え、痛みや痒みを和らげるだけでなく、そこからの感染なども防ぎます。傷やニキビ痕も炎症を鎮め、血行促進作用でお肌の再生に向けて働きかけてくれ、傷やニキビ痕が目立たなくしてくれます。
喉や鼻などの不調の際に、抗菌、抗炎症、鎮静、抗ウイルス作用などが働きかけてくれ、不調や不快感の緩和につなげてくれます。スッキリとして清涼感のある香りは去痰作用もあり、痰の排出も手助けしてくれ喉の不快感や鼻詰まりにも効果的です。
鎮静や血行促進作用のあるユーカリは筋肉痛や神経痛にも働きかけてくれます。筋肉や神経の炎症を抑え、血行を促すことで疲労した筋肉や神経などの回復につなげてくれます。肩こりや首コリなどにもおすすめです。
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【用意するもの】
スプレーボトル、無水エタノール10ml、精製水(なければ水)40ml、ユーカリ2滴、グレープフルーツ2滴、ペパーミント1滴
【作り方】
スプレーボトルに各精油、無水エタノールを入れていただき、しっかり混ぜます。そこに精製水を入れてさらにしっかり混ぜます。
【使用方法】
お部屋などで芳香に使っていただくのがオススメです。スッキリとした清涼感のある香りは眠気や行き詰まった頭をスッキリさせてくれ、目の疲れにも作用してくれます。集中力を高めたい時のブレンドです。
※水を使用しているので作成後、高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1週間程度で使い切ってください。
【用意するもの】
キャリアオイル30ml、ユーカリ3滴、フランキンセンス5滴、ジンジャー1滴、サンダルウッド3滴
【作り方】
キャリアオイルに各精油を滴数入れて混ぜ合わせたらブレンドオイルの完成です。
【使用方法】
作成したブレンドオイルをお肌に塗布します。全身をゆっくりマッサージしていただきます。浮腫みや冷えの気になる時におすすめです。
※ブレンドオイルは作成後、密封して高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1ヶ月程度で使い切ってください。
※ユーカリは光毒性があるため使用後数時間は直射日光を避けてください。
【用意するもの】
キャリアオイル50ml、ユーカリ1滴、サンダルウッド1滴、ラベンダー2滴、ジャーマンカモミール1滴
【作り方】
キャリアオイルに各精油を垂らし入れて混ぜてブレンドオイルを作成します。
【使用方法】
ブレンドオイルを傷や炎症の患部に優しく塗り込みます。このブレンドは炎症を鎮め、傷の再生や保湿を手助けしてくれます。解熱作用もあるため、虫刺されなどにも高価が期待されます。
※ユーカリは皮膚刺激があるため濃度を少量にしてブレンドオイルで使用することで安全に使っていただけます。
【用意するもの】
アロマディフューザー、ユーカリ1滴、レモン3滴、ペパーミント2滴、サイプレス1滴
【使用方法】
アロマディフューザーに水と各精油を垂らし入れて、芳香に使用します。清涼感のある香りのブレンドで、頭も心もスッキリさせてくれ、感情を落ち着けるだけでなく新しい考えや発想につなげてくれます。お仕事中などにこのブレンドを芳香していただくと考えが煮詰まった際の転換にもなります。気持ちのリフレッシュにおすすめです。
※アロマディフューザー使用方法に従って使用してください。
【用意するもの】
スプレーボトル、無水エタノール5ml、精製水(なければ水)35mlユーカリ2滴、ティートリー1滴、ゼラニウム1滴
【作り方】
スプレーボトルに各精油、無水エタノールを入れていただき、しっかり混ぜます。そこに精製水を入れてさらにしっかり混ぜたらアロマスプレーの完成です。
【使用方法】
屋外で過ごす際にはお肌に吹きっけていただき、屋内でも網戸やカーテン、ドア付近に吹きかけることで蚊などの虫よけになります。
※水を使用しているので作成後、高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1週間程度で使い切ってください。
【用意するもの】
ユーカリ2滴、グレープフルーツ2滴、ブラックペッパー1滴
【使用方法】
アロマディフューザーに各精油を滴数垂らし入れて、水を入れます。食べ過ぎ、消化不良や胃もたれなどを感じた際に芳香していただくと、香りが広域に広がります。心身のケアだけでなく空間の消臭にも繋がります。
※ユーカリは多量や長時間の使用には向かないため、ブレンドがおすすめです。
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ユーカリ精油、特に1,8-シネオールを高含有するユーカリ・グロブルスなどには、いくつかの重要な禁忌と注意点があります。まず、主成分である1,8-シネオール(オキサイド類)は刺激が非常に強いため、乳幼児(特に3歳未満)の気管支や呼吸器に刺激を与え、呼吸器系の痙攣や呼吸抑制を引き起こす危険性があるため、絶対に使用してはいけません。また、てんかん患者が1,8-シネオールを高濃度で使用すると、中枢神経に作用して発作を誘発する可能性があるため、使用を避けるべきです。さらに、妊娠初期の方やお肌の弱い人は、希釈してあっても使用を控えるか、細心の注意を払って使用する必要があります。ユーカリには頭脳を明晰にし、やる気を出す刺激・賦活作用がありますが、高血圧やうつ病への直接的な禁忌の根拠は確認されていません。しかし、これらの疾患で治療中の場合は、安全のため使用前に医師に相談することが望ましいです。
この精油以外にも、アロマの世界はとても奥深いものです。
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【原料植物名】ユーカリ・グロブルス
【別名・和名】ユーカリプタス
【科名】フトモモ科
【学名】Eucalyptus globuls
【主な産地】オーストラリア、スペイン、中国、ポルトガル
【主な抽出部位】葉
【精油抽出法】水蒸気蒸留法
【成分の一例】『オキサイド類』1.8シネオール、『モノテルペン類』α-ピネン、リモネン
【ノート】トップ~ミドル
アロマ資格の全体像や選び方、アロママッサージの技術については以下のページをご覧ください。
▶ アロマテラピー資格おすすめ比較!費用・期間、選び方を講師が解説
▶ アロママッサージに資格は必要?現場で求められる技術習得の手順
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本記事ではユーカリについてご紹介させていただきました。興味のある精油について一つひとつ深く学んでいくのは楽しいものですね♪「もっとアロマを学んでみたい!という」お気持ちがございましたら、是非日本アロママイスタースクールをご検討下さい。アロマテラピーは奥が深くて楽しいですよ。
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ビューティー関連専門学校を卒業後、大手エステティック会社で7年間勤務。
その後、当社直営サロン「Bodysh」で2年間施術経験を積み、平成30年より当スクール講師として活動しています。
現場経験と教育の両方に精通し、これまで多くのセラピストを育成してきました。