リフレクソロジー資格の種類・費用・取得までのステップを徹底解説

リフレクソロジー資格取得前に知っておきたい基礎知識

リフレクソロジーとは

リフレクソロジーとは、足裏・手のひら・耳などの反射区を刺激することで自然治癒力を高め、全身を整える療法です。
反射区は体の特定の臓器や器官と繋がっているとされ、押すことでその臓器に働きかけることができると考えられています。身体への負担が少なく、自律神経の調整にも役立つため、忙しい現代でも人気を集めています。

このページでは、代表的なリフレクソロジー資格の特徴と取得方法、費用と学習期間、就職・副業への活かし方まで、スクール講師が分かりやすく解説します。

▶ 関連記事：リフレクソロジーの効果とやり方

仕事内容や年収についてはリフレクソロジスト　職業情報提供サイト（job tag）をご確認ください。

台湾式／英国式リフレクソロジーの違い

リフレクソロジーは、台湾式と英国式が代表的な施術スタイルとして知られています。
台湾式リフレクソロジーは強めの刺激を特徴とし、深く押し込むような手技を用います。施術中に多少の痛みを感じることもありますが、強い圧によって、体内の血液やリンパの流れが促進され、内臓や筋肉の働きが活発化するとされています。即効性を求める人や、体の不調を改善したいと考える人に好まれています。
一方、英国式リフレクソロジーはゆったりとした優しい刺激が特徴です。痛みを伴わない施術が中心で、心地よいタッチで緊張を解きほぐします。深いリラクゼーションを求める方や、穏やかな効果を感じたい方には英国式が人気です。

▶ 関連記事：英国式リフレクソロジーとは？　台湾式／足つぼマッサージとの違いも解説

なぜ民間資格が主流なのか？

リフレクソロジーは国家資格がないため、施術者として活動するには民間資格を取得することが一般的です。

国家資格がない理由

日本では、リフレクソロジーに関する国家資格が制定されていない理由として、リフレクソロジーが医療行為としての位置づけを持たない点が挙げられます。リフレクソロジーは、医療機関で行われる治療とは異なり、リラクゼーションや健康維持を目的とした施術です。そのため、国家資格のように法的な規制や医療的な認証が必要とされていないのです。
▶ 参考：厚生労働省eJIM　リフレクソロジー

また、リフレクソロジーは手技によるもので、身体への負担が少なく、安全性の高い施術法であるため、資格を取得する際も医療従事者が持つべき厳しい要件が課されていません。 このような背景から、リフレクソロジーを学びたい方々は主に民間のスクールや団体が発行する資格を取得することになります。

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民間資格を選ぶポイント

日本国内では、複数の民間団体がそれぞれ独自のリフレクソロジー資格を提供しています。信頼できる資格を選ぶのポイントとして、認知度や実績を確認することが重要です。カリキュラム内容も、自分の目的に合っているかを確認しましょう。
また、サポート体制も重要です。資格取得後も研修やセミナー、就職・開業支援が充実している団体の資格を選ぶことで、安心してキャリアを考えることができます。

国内で取得できるリフレクソロジー資格一覧

国内の主要なリフレクソロジー資格

リフレクソロジーの資格は、協会や団体ごとに学べる内容が異なります。
学習方法も、通学でしっかり実技を学ぶタイプから、在宅中心でマイペースに学ぶタイプまでさまざまあるので、自分に合うものを選びましょう。
ここでは、日本で取得しやすく、サロン就職や副業・開業などにも活かしやすい、代表的なリフレクソロジー資格をピックアップしてご紹介します。

IBCA認定 リフレクソロジスト資格

実際のサロン運営ノウハウを背景にしたカリキュラムで、現場でそのまま使える本格的な台湾式リフレの手技を身につけることができます。当スクール講座で資格が取得できます。

• 学習方法：通学（新宿／梅田）または通信（動画・テキスト）
• 学習時間の目安：通学は実技10〜20時間前後＋自宅練習、通信はWEB視聴期間（6ヶ月）以内でマイペース学習。
• 費用の目安：通学：148,000円（税込）、通信：19,000円〜。
• 認定講座：台湾式リフレクソロジスト資格取得講座（当スクール）
• 公式サイト：IBCA（国際ボディトリートメント技術認定協会）

▶ 関連記事：IBCA認定リフレクソロジスト資格とは？

JREC認定 リフレクソロジスト＜レギュラーライセンス

日本リフレクソロジスト認定機構（JREC）が認定する、基礎からプロレベルまで段階的にスキルを身につけられる資格です。レギュラー／マスターなど段階的なライセンス制度があり、全国の認定スクールで学べるため、通学でしっかり手技を身につけたい人に向いています。全国ネットワークの認定校・サロンとのつながりを活かした就職・開業サポートも特徴です。

• 学習方法：通学（東京・池袋本校／各地の認定スクール）中心。通信＋通学レッスン型コースの例あり。
• 学習時間の目安：通学は30〜40時間前後（例：3時間×14回＝約40時間など）。
• 費用の目安：通学は20万〜40万円前後（税込・教材費別）。通信＋通学レッスン型コースは約27万5,000円（税込）の例あり。
• 認定校：JRECリフレクソロジースクール（東京・池袋本校）および全国のJREC認定校・加盟スクール
• 公式サイト：日本リフレクソロジスト認定機構（JREC）

▶ 関連記事：JREC認定リフレクソロジスト資格｜取得方法・費用・メリットまとめ

JADP認定 リフレクソロジスト資格

日本能力開発推進協会（JADP）が実施する、在宅受験の民間資格です。JADP認定の通信講座を修了すると在宅で資格試験を受験できます。カウンセリングや接客マナーなど、実務につながる知識も併せて学べる講座が多いのが特徴です。

• 学習方法：通信（テキスト・動画・添削指導／在宅学習）。
• 学習時間の目安：標準学習期間は約3〜6ヶ月（1日30分〜1時間程度の学習ペース）。
• 費用の目安：講座の受講料は通常 6万〜8万円前後（税込）、キャンペーン時は約3万円前後まで割引される場合あり。別途、JADP本試験料 5,600円（税込）。
• 認定講座：資格のキャリカレ「リフレクソロジスト資格取得講座」 などJADP認定の通信講座
• 公式サイト：日本能力開発推進協会（JADP）

▶ 関連記事：日本能力開発推進協会（JADP）認定資格｜取得方法・費用・メリットまとめ情報はこちら

JHRS認定 リフレクソロジー・プロライセンス実技士

日本ホリスティック・リフレクソロジー協会（JHRS）が認定する、プロフェッショナル向けの実技資格です。
日本リフレクソロジスト養成学院（REFLE）が公式教育機関となり、通学・通信を組み合わせて学びます。英国式リフレクソロジーをベースにした本格的なカリキュラムで、医療・介護分野やサロン勤務など実践の現場で通用する技術を身につけたい人向け。資格取得後のフォロー講座や就職サポートも用意されています。

• 学習方法：通学（東京校・大阪校）＋通信学習や在宅課題を組み合わせたスタイル。
• 学習時間の目安：通学レッスン＋自宅練習を含めておおむね6ヶ月〜1年程度（オンライン中心のコースも同程度の目安）。
• 費用の目安：代表的なコース例として、オンラインリフレプロコース 172,700円（税込）、通学＋通信型リフレプロ資格取得コース 260,700円（税込）。
• 認定校（認定講座）：日本リフレクソロジスト養成学院REFLE（リフレ プロ資格取得コース）
• 公式サイト：日本ホリスティック・リフレクソロジー協会（JHRS）

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JIA認定 リフレクソロジスト資格

日本インストラクター技術協会（JIA）が認定する、リフレクソロジーの知識と技術を証明する資格です。他のリフレクソロジスト資格と比べて、美容やダイエット、エイジングケア分野に強みがあります。通信講座を通じて受験できます。
1つの講座でJIA「リフレクソロジスト資格」とJAAMP「リフレクソロジーjp®資格」のダブル取得を狙えるコースが多く、在宅で効率よく複数資格を取りたい人に人気です。

• 学習方法：通信（テキスト＋DVDまたは動画＋添削指導／在宅学習）。
• 学習時間の目安：標準学習期間は約6ヶ月（早い人で最短2〜3ヶ月修了も可）。
• 費用の目安：通信講座の受講料は通常 79,800円（税込）前後、キャンペーン時は約2万8,500円（税込）まで割引されるプランもあります。
• 認定校（認定講座）：SARAスクールジャパン 、 諒設計アーキテクトラーニング などJIA指定の通信講座
• 公式サイト：日本インストラクター技術協会（JIA）

▶ 関連記事：JIA認定リフレクソロジスト資格｜取得方法・費用・メリットまとめ

JAAMP認定 リフレクソロジーjp®資格

日本メディカル心理セラピー協会（JAAMP）が認定する、リフレクソロジーの知識・技術とメンタルケアの基礎を評価する資格です。資格取得後は自宅やカルチャースクールで講師活動を行うことも可能です。
JIAと同様、SARAスクールや諒設計アーキテクトラーニングの通信講座を通じて受験できます。在宅で完結するダブル資格対応講座が多く、JIAリフレクソロジスト資格との同時取得がしやすいのが特徴です。セラピー全般の基礎知識も学べるため、自宅サロンや副業を目指す人に人気があります。

• 学習方法：通信（在宅学習＋添削指導／合格後に在宅受験で資格申請）。
• 学習時間の目安：標準学習期間は約6ヶ月前後。
• 費用の目安：通信講座の受講料は通常 79,800円（税込）前後、キャンペーン時は約2万8,500円（税込）まで割引されるプランもあります。別途、JAAMP資格認定料が必要。
• 認定校（認定講座）：SARAスクールジャパン「リフレクソロジープラチナコース」、 諒設計アーキテクトラーニング などJAAMP指定の通信講座
• 公式サイト：日本メディカル心理セラピー協会（JAAMP）

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IHTA認定 リフレクソロジスト オリエンタルスタイル1級・2級

一般社団法人 国際ホリスティックセラピー協会（IHTA）が認定するリフレクソロジー資格です。東洋医学的な考え方と西洋医学的な解剖学を組み合わせた「ホリスティックセラピー」としてのリフレクソロジーを学べるのが特徴で、サロン勤務や独立開業を視野に入れた実践的カリキュラムになっています。

• 学習方法：通学（東京・大阪・愛知など）スクールによってはオンライン講義＋通学実技を組み合わせたスタイルもあり。
• 学習時間の目安：通学の例：週2回通った場合の平均約1.5ヶ月（YMCメディカルトレーナーズスクール横浜校の「リフレクソロジー」コースの場合）。
• 費用の目安：通学：2級 約132,000円、1級 約183,000円（税込、YMCメディカルトレーナーズスクールでの受講例。入学金やIHTA登録料は別途）。
• 認定校（認定講座）：YMCメディカルトレーナーズスクールなど全国のIHTA指定校
• 公式サイト：一般社団法人 国際ホリスティックセラピー協会（IHTA）

日本リフレクソロジー協会（RAJA）認定 リフレクソロジストライセンス

英国式リフレクソロジー専門サロン「クイーンズウェイ」を運営する株式会社RAJAが認定するプロフェッショナル向け資格です。直営サロンで培った実践的な技術とホスピタリティをベースに、即戦力として働けるリフレクソロジストを育成しています。

• 学習方法：通学（東京本校）または通信オンラインコース（自宅学習＋全国主要都市5校［東京・大阪・名古屋・札幌・福岡］での通学レッスン）。
• 学習時間の目安： 通学は約3ヶ月（週2日×4時間）または約6ヶ月（週1日×4時間）。通信は5ヶ月〜2年（平均1年程度）で自宅学習＋通学レッスン。
• 費用の目安： 通学プロフェッショナルコース：385,000円（税込）前後、通信オンラインプロフェッショナルコース：250,000円（税抜）程度。
• 認定校（認定講座）： 通学プロフェッショナルコース（東京本校）／ 通信オンラインプロフェッショナルコース　ほか通学フレックスコースなど
• 公式サイト： クイーンズウェイ リフレクソロジー・スクール（RAJAグループ）

若石健康普及指導士（初級プロ）

国際若石メソッドスクールは、 日本で唯一の若石健康法（台湾式リフレクソロジー） 世界本部公認のプロ・リフレクソロジスト養成スクールです。初級プロ講座は、家族ケアからプロ養成コースへのステップアップまで見据えて学びたい人に向いています。

• 学習方法：通学（全国の若石マスターズスクール／一部、オンライン併用クラスあり）。
• 学習時間の目安：全20時間（2時間×10回など、教室ごとに日程を分割）。
• 費用の目安：受講料 137,500円（税込・教材費込み）の設定例が多く、全国でほぼ共通料金。
• 認定校（認定講座）：国際若石メソッドスクール認定「若石健康法 初級プロ講座」（各地のマスターズスクール）
• 公式サイト：国際若石メソッドスクール

ITEC認定リフレクソロジー資格

英国の資格認定機関ITECが発行する、リフレクソロジーの国際資格です。世界基準のカリキュラムで学べるため、英語圏のお客様や、海外活動を視野に入れている人に向いています。本格的にリフレクソロジストとしてのキャリアを築きたい人向けの資格です。

• 学習方法：通学＋一部オンライン／通信。日本ではITEC公認校である アロマテラピースクール ラヴィアンローズ（名古屋 ほか）などで通学（対面実技）と自宅学習を組み合わせて学ぶスタイルが代表的です。
• 学習期間の目安：リフレクソロジーを含むITEC総合コースの場合、目安は約6〜12ヶ月。フルタイム短期集中コースから、リモート学習・通学日数の組み合わせによって調整可能。
• 費用の目安：選択科目数やコース内容によって変動。例：ラヴィアンローズITEC総合コース（複数科目セット）で約115万〜180万円（税込）前後。※最新の受講料は各スクールの案内で要確認としてください。
• 公式サイト： ITEC（International Therapy Examination Council）

▶ 関連記事：ITEC認定リフレクソロジー資格とは？取得方法・費用・メリット

その他、日本で取得できる国際資格

上記のITEC以外にも、国内で海外団体が発行するディプロマ（国際ライセンス）は取得できます。

• IIR インガム・メソッド® リフレクソロジー ディプロマ（米国）：
  アメリカ本部IIRが認定する国際ディプロマ。日本の提携スクールで学び、IIR本部認定の修了証を取得できます。
• BSR／IEB 国際ディプロマ（英国）：
  BBSRと国際試験機関IEB による英国式リフレクソロジーの国際ディプロマ。日本のパートナー校で通学中心に学ぶコースもあります。
• 南アフリカ DI 認定 セラピューティック・リフレクソロジー：
  南アフリカで国家資格相当の位置づけにあるディプロマで、日本では自然療法系スクールが提携コースを開講しています。

ただし、いずれも受講料や学習負担が大きめの専門コースとなるため、まずは日本国内の民間資格から検討し、必要に応じてステップアップしていくのがおすすめです。

次の章では、 リフレクソロジー資格の取り方（学習ステップと期間・費用の目安） を分かりやすくまとめていますので、学び方の流れを知りたい方は続けてチェックしてみてください。

また、「資格を取ったあと、どんな働き方ができるのか」を知りたい方は、 リフレ資格を活かした働き方（就職・転職・副業・自宅サロン・独立） もあわせて参考にしてみてください。

リフレクソロジー資格の取り方（学習ステップと期間・費用の目安）

リフレクソロジー資格を取得するには、どの資格を選ぶか・どう学ぶかを最初に整理しておくことが大切です。ここでは、一般的な資格取得までの流れと、試験内容、学習期間・費用の目安を分かりやすくまとめました。

リフレクソロジー資格取得までの流れ

多くの団体で、リフレクソロジー資格取得までの基本的な流れは共通しています。

リフレクソロジー資格取得までの具体的なステップ

1. 1.資格・団体を選ぶ
   まずは、どの協会・団体の資格を目指すかを決めます。学べる内容（リフレのスタイル・解剖学の深さ・安全性の学習など）、通学か通信か、期間・費用、将来の働き方との相性を比較しましょう。
2. 2.講座に申し込み、学習をスタート
   通学講座では、授業・実技レッスンに通いながら技術を身につけます。通信・オンライン講座では、自宅学習を中心にテキストや動画で学び、レポートや実技課題の提出・添削を受ける形が一般的です。
3. 3.カリキュラム修了後、実技・理論の試験を受験
   所定のカリキュラムを修了すると、資格認定試験（実技・理論）に進みます。足裏の反射区、施術手順、安全管理など、講座で学んだ内容が出題されます。
4. 4.合格後、資格認定・リフレクソロジストとして活動開始
   試験に合格すると、認定証やディプロマが交付されます。サロン就職や副業、自宅サロン開業など、本格的にリフレクソロジストとしての活動をスタートできます。

資格試験の内容と合格に向けた準備

多くのリフレクソロジー資格では、次の2つが試験の柱になります。

• 実技試験
  手技の流れ・反射区の正確な位置・圧の強さ・姿勢・タオルワーク・声かけなどがチェックされます。モデル（クライアント）への配慮や衛生面も評価の対象です。
• 理論試験
  リフレクソロジーの基礎理論、足裏の反射区と対応する臓器・器官、血行や自律神経に関する簡単な生理学、安全に施術するための禁忌事項などが出題されます。

合格のためには、テキストの復習と実技の反復練習が欠かせません。特に実技試験は「人の足で繰り返し練習したかどうか」が仕上がりに大きく影響します。

試験対策・勉強方法で差をつけるポイント

• 実技練習をルーティン化する
  家族や友人に協力してもらい、試験と同じ手順・時間で練習します。流れを見ながらアドバイスをもらうと、自分では気づきにくいクセに気づけます。
• 理論は「反射区マップ」と一緒に覚える
  反射区と臓器の対応を、テキストだけでなく足のイラストや模型とセットで覚えると、実技にもつながりやすくなります。過去問・練習問題がある場合は必ず一通り解いておきましょう。
• 模擬試験・チェックテストで本番を想定する
  通学講座の模擬試験や、通信講座の添削課題を「本番」と同じつもりで受けておくと、当日の緊張を和らげやすくなります。時間配分を意識して練習することも大切です。
• 仲間と練習・勉強会を行う
  同じ講座の受講生同士で、相モデルになって練習したり、分からないところを教え合うと、理解が深まりやすくなります。モチベーション維持にも役立ちます。

リフレクソロジー資格取得にかかる期間と費用の目安

期間と費用は、通学か通信か・どのレベルの資格を目指すかによって変わります。無理のないスケジュールと予算を決めておくことがポイントです。

資格取得までの期間の目安

通学制の基礎〜中級レベルのリフレクソロジー講座では、約3〜6ヶ月を目安とするコースが多く見られます。より高度な内容や上位資格を目指す場合は、1年程度かけてじっくり学ぶカリキュラムもあります。

通信講座・オンライン講座では、テキストや動画で自分のペースで学べるため、早い方だと1〜2ヶ月程度でカリキュラムを修了することも可能です。ただし、実技の上達には継続練習が必要なので、短期間で修了する場合も、練習時間をしっかり確保することが重要です。

資格取得にかかる費用の目安

費用は団体やカリキュラムによって大きく異なりますが、一般的な目安としては以下のようなイメージです。

• 通学制の講座：受講料は約10万〜50万円前後。実技中心・長期コースほど高くなる傾向があります。教材費・認定料・試験料が別途必要な場合もあり、トータルでは30万〜50万円程度を見込んでおくと安心です。
• 通信・オンライン講座：受講料は約5万〜20万円前後が多く、自宅学習が中心のため通学に比べて費用を抑えやすいのが特徴です。通学日がある場合は、その回数・交通費も確認しておきましょう。
• 資格試験料：試験料は団体によりますが、おおよそ1万〜3万円前後が一般的な目安です。不合格の場合は再受験料がかかることもあるため、できるだけ一度で合格できるよう準備しておくと安心です。

費用を抑えながら無理なく学ぶコツ

• 通信・オンライン講座を活用する
  通学費用や時間を抑えたい方には、通信講座やオンライン講座が向いています。動画やテキストで学びながら、必要な回数だけ通学に参加できるコースもあります。
• キャンペーン・割引情報をチェックする
  早期申込割引や季節キャンペーン、複数講座セット割などがあるスクールも多いため、申し込み前に公式サイトやパンフレットで確認しておくと費用を抑えやすくなります。
• 無料の基礎教材・動画で予習復習する
  足の名称や基本的な理論など、基礎部分は無料の解説動画や書籍で予習しておくと、スクールでの学びがスムーズになります。あくまで補助として活用し、実技や安全面は認定講座でしっかり学ぶのがおすすめです。
• 分割払いを上手に利用する
  一括払いが不安な場合は、スクールの分割払いや教育ローンを活用する方法もあります。月々の負担額と学習ペースを照らし合わせながら、無理のない計画を立てましょう。

▶ 関連記事：リフレクソロジーの講座（スクール）ってどう選べば良いの？

リフレ資格を活かした働き方（就職・転職・副業・自宅サロン・独立）

リフレクソロジー資格（リフレ資格）を取ったあとは、サロン勤務・転職・副業・自宅サロン・独立開業など、さまざまなキャリアの選択肢が広がります。ここでは、リフレクソロジー資格がどのような働き方につながるのか、具体的に見ていきましょう。

リフレクソロジー資格がもたらすキャリアの可能性

リフレクソロジーの資格は、プロフェッショナルとしての知識と技術を証明する手段です。クライアントに安心感を与えるだけでなく、サロンや施設側からの評価にもつながり、就職・転職・キャリアアップを有利に進める土台となります。

リフレクソロジストとしての信頼性とクライアントの評価

資格を持つリフレクソロジストは、専門的な教育・トレーニングを受けていることが証明されます。正しい反射区の知識や禁忌への配慮など、安全な施術のために欠かせない要素を学んでいるため、クライアントは安心して施術を受けることができます。

また、「資格を持っている＝勉強と練習を重ねている」という評価にもつながり、リピーターや紹介が増えやすくなるというメリットもあります。こうした信頼の積み重ねが、結果的に安定した収入や長期的なキャリアにつながっていきます。

資格があればフリーランス・サロン勤務も有利に

サロン勤務を目指す場合、多くの店舗が「リラクゼーション関連の資格保有者」を歓迎・優遇しています。採用時に履歴書や面接で「どの協会のどんなカリキュラムを修了しているか」を具体的に伝えられると、現場での即戦力として評価されやすくなります。

フリーランスや自宅サロンを視野に入れている方にとっても、資格は大きな武器です。名刺・ホームページ・SNSに資格名を明記できることで、初めてのお客様にも「信頼できる人」に見てもらいやすく、料金設定やメニュー構成にも説得力が生まれます。

リフレクソロジー資格で働ける主な職場と働き方

資格取得後は、サロン勤務から自宅開業、訪問施術、スパ・リゾート施設まで、さまざまな現場で活躍できます。それぞれの働き方にはメリット・デメリットがあるので、自分のライフスタイルや将来像に合ったスタイルを選ぶことが大切です。

サロン勤務でのリフレクソロジストとしての働き方

多くの方が最初に目指しやすいのが、リラクゼーションサロン・リフレ専門店・整体院・エステサロンなどでの勤務です。サロン勤務では、施術だけでなく受付・カウンセリング・お客様対応なども経験でき、接客スキルも自然と身につきます。

サロン勤務のメリットは、安定した収入とシフトが組まれていること、先輩スタッフから学べる環境があることです。一方で、営業時間に合わせた勤務や、サロンのメニュー・ルールに沿う必要があるため、自由度はやや低めです。まずはサロンでしっかり経験を積み、その後、副業・独立へステップアップしていく方も多く見られます。

自宅開業や訪問リフレクソロジストという選択肢

自宅サロンは、通勤時間がなく、家事や子育てとの両立がしやすい働き方です。自宅の一室を施術スペースとして活用することで、初期費用を抑えながら自分のペースで予約を受けることができます。

訪問リフレクソロジストとして、クライアントの自宅やオフィス、高齢者施設などに出向いて施術を行うスタイルもあります。移動が必要な分、スケジュールと体力の管理が大切ですが、外出が難しい方や忙しいビジネスパーソンに喜ばれる働き方です。どちらも、集客やリピーター作りなど自分で工夫する必要はありますが、その分働き方やメニュー、料金設定の自由度が高いのが大きな魅力です。

スパやリラクゼーション施設でのキャリアの広がり

リゾートスパやホテルスパなど、より高単価な環境で働く道もあります。こうした施設では、リフレクソロジーに加えてアロマトリートメントやボディケアなど、複数の技術を組み合わせたトリートメントが求められることが多く、総合的なスキルを身につけたい方に向いています。

高級スパでは、1回あたりの施術単価が高く、チップ文化がある地域や観光地では高収入を目指せる場合もあります。その分、長時間勤務や繁忙期の連続施術など、体力面での負担も大きくなるため、体調管理と継続的なセルフケアが欠かせません。

リフレクソロジストの年収の目安と収入アップのコツ

リフレクソロジストの収入は、勤務形態（サロン勤務・フリーランス・開業）や地域、経験年数によって大きく異なります。ここでは、一般的な目安と、収入アップのために意識しておきたいポイントをまとめます。

サロン勤務の年収の目安

一般的なリラクゼーションサロンで勤務する場合、年収はおおよそ250万〜350万円前後とされることが多いです。未経験からスタートした場合は200万円台前半からのスタートになることもありますが、経験を重ねて指名を増やしたり、役職につくことで、少しずつ収入アップを目指せます。

サロンによっては、指名料・インセンティブ・物販の歩合などが支給されることもあり、リピート率や売上への貢献度が収入に反映される仕組みになっているところもあります。安定性を重視したい方は、給与体系や福利厚生も含めて比較すると良いでしょう。

フリーランス・開業の場合の収入イメージ

フリーランスや自宅サロン・独立開業の場合、収入は施術単価×施術回数に大きく左右されます。集客が軌道に乗れば、サロン勤務より高い収入を目指すことも可能で、ケースによっては年収500万円以上を達成しているリフレクソロジストもいます。

ただし、家賃・光熱費・広告費・材料費・税金などの経費も自分で管理する必要があるため、表面的な売上だけでなく手元に残る利益を意識することが大切です。開業直後は安定まで時間がかかることも多いため、サロン勤務と並行しながら準備を進める方も少なくありません。

年収アップのために意識したいポイント

収入アップのカギになるのは、次のようなポイントです。

• 技術力の向上：施術の心地よさや結果が高く評価されるほど、指名やリピートにつながりやすくなります。
• リピート率アップ：一人一人の悩みに寄り添ったカウンセリングや、次回来店のご提案などで「また来たい」と思ってもらう工夫をする。
• メニュー単価の工夫：リフレにハンド・ヘッド・アロマを組み合わせたセットメニューを用意し、客単価を少しずつ引き上げる。
• 経営やマーケティングの知識：開業・フリーランスの場合は、SNS発信・紹介制度・キャンペーン設計など、集客面の工夫も重要です。

資格取得後の継続学習とキャリアアップの方法

リフレクソロジー資格は「ゴール」ではなく、プロとしてのスタートラインです。資格取得後にどのように学び続けるかで、数年後のキャリアの形が大きく変わってきます。

資格更新制度と必要な講習について

多くの団体では、一定期間ごとに資格更新やフォロー講習を行っています。更新講習では、基本の技術を再確認したり、新しい技術・理論を学ぶ機会が得られます。安全に施術するための最新情報をアップデートする場でもあるため、積極的に活用したいところです。

ワークショップや研修でスキルを磨く

資格保持者向けのワークショップやセミナー、少人数制の研修プログラムでは、現場で役立つ応用技術や、特定のニーズに特化した手技（妊婦さん向け、高齢者向けなど）を学ぶことができます。講師や他のセラピストとの交流を通じて、新しいアイデアや働き方のヒントを得られることも多いです。

複数の資格・技術を組み合わせてキャリアの幅を広げる

リフレクソロジーに加えて、アロマセラピー・整体・リンパケアなどの資格を組み合わせることで、「足だけでなく全身をみられるセラピスト」として活躍できます。サロン勤務から講師業、自宅サロンや出張施術まで、選べるキャリアの幅を広げることにもつながります。

リフレクソロジー資格を活かせるセラピストになるために

同じリフレクソロジー資格を持っていても、どんな想いで、誰のために、どんなスタイルで施術をするかによって、選ばれるセラピスト像は大きく変わります。自分らしい働き方を形にするために、次のような視点も意識してみてください。

• 複数資格で強みを作る：リフレ×アロマ×ハンドなど、組み合わせで「○○に強いセラピスト」として打ち出す。
• 情報発信で自己ブランドを育てる：ブログやSNSで施術の様子やセルフケアを発信し、「この人にお願いしたい」と思われるきっかけを作る。
• 一人ひとりとの関係性を大切にする：丁寧なカウンセリングとアフターフォローで、長く通っていただける関係を築く。

▶ 関連記事：セラピストとは？仕事内容・将来性・未経験からなるには

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この記事の執筆・監修

藤井由香（ふじいゆか）：
日本アロママイスタースクール 講師 / 国際ライセンス保持者

ビューティー関連専門学校を卒業後、大手エステティック会社で7年間勤務。
その後、当社直営サロン「Bodysh」で2年間施術経験を積み、平成30年より当スクール講師として活動しています。
現場経験と教育の両方に精通し、これまで多くのセラピストを育成してきました。

専門分野：
エステティック技術全般、ボディ・フェイシャルトリートメント、国際基準に基づく施術指導

保有資格：
・IBCA認定 講師資格
・IBCA認定 国際ボディセラピスト プロフェッショナル資格
・日本エステティック協会 認定上級エステティシャン資格
・日本エステティック協会 認定トータルエステティックアドバイザー資格
・CIDESCO-NIPPON 国際ライセンス（CIDESCOエステティシャン資格）